記者会見でも説明があったが、楽天グループが持つトラベル、ショッピング、証券などと連携し「年末年始にオススメで、家族3人で一人は小学生、すぐに予約が取れる箱根の宿」なんて質問を投げたら、楽天ポイントの残高も把握しつつ、すぐにオススメできる点を回答してくれて、予約ができるリンクが用意されているなんてところまで提供できたら、最高に便利ではないか。
「8歳の男児が喜ぶ誕生日プレゼント」という問い合わせにも、最新トレンドを考慮した上で回答してくれたら、すぐに楽天市場で買い物をしちゃうことだろう(ちなみにデモで試したら、最初にリストアップしてきたのは【レゴブロック】だった)。
楽天グループという豊富なサービスを持つキャリアだからこそ、「便利だ」と思えるチャットAIサービスに成長するだろう。
ただ、楽天としては一方でECサイトに出店する店舗から広告を出稿してもらう、というのもビジネスのひとつだったりする。チャットAIサービスはそうした広告をすっ飛ばしてしまうだけに、グーグルやアマゾン同様に「チャットAIサービスと広告事業をどう両立させるか」という課題にも直面することになりそうだ。
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image by: Guillaume Paumier, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
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