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石破も岩屋も中国に油断しすぎ。ネットで“見えない攻撃”を仕掛ける隣国にすり寄る媚中政治家たちの所業

年明け早々飛び込んできた、台湾沖の海底ケーブル損傷事故を伝えるニュース。昨年11月にバルト海で発生した同様の事故に続き中国の関与が疑われていますが、仮に隣国の故意であるならば、彼らの意図はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、海底ケーブル切断をはじめとする中国の「見えない攻撃」の実態を詳しく解説するとともに、習近平政権の目的を考察。その上で、日本に対して危機感を持つよう強く促しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】見えない攻撃を仕掛ける中国にすり寄る日本

あまりに危機感不足。「見えない攻撃」を仕掛ける中国にすり寄る日本の不用意

中国人乗組員の船か?台湾の海底ケーブル損傷 寄港先の韓国に捜査協力求める

台湾北部にある海底ケーブルが損傷したことについて、中国船の故意によるものではないかとの報道です。詳しくは、以下、報道を一部引用します。

日本の海上保安庁にあたる海巡署によりますと、3日昼すぎに通信会社からケーブルの損傷事故が発生したと連絡が入ったため、すぐに現場海域に船を派遣し、関与が疑われる外国籍の貨物船を特定したということです。

貨物船は乗組員7人全員が中国籍のうえ、船の持ち主は香港籍だといい、台湾の海巡署は「真意はまだ確認できない」としつつも、中国の船による嫌がらせの可能性は否定できないとみています。

中国人乗組員の船か?台湾の海底ケーブル損傷 寄港先の韓国に捜査協力求める

去年末、バルト海でも同じような出来事がありました。それについては、以下、報道を一部引用します。

バルト海では昨年11月、ドイツ北部ロストックとフィンランドの首都ヘルシンキを結ぶケーブルと、リトアニアとスウェーデンのゴットランド島間のケーブルが損壊した。スウェーデン当局などは、ロシアを出港して付近を通過した中国籍の船が関与した疑いがあるとみて捜査している。

「静かな戦争」の始まりか 台湾やバルト海でも 相次ぐ海底ケーブル損傷、中国船関与か 通信インフラ破壊行為の意図は

もしこれらの出来事が中国によるものだとしたら、なんのために中国はこんなことをするのでしょうか。以下のように報道するメディアもあります。

中国の関与が疑われる海底ケーブルの相次ぐ損壊は何を意味するのか。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「ロシアが2014年にクリミア半島に侵攻した際には、兵を進めるだけでなく、ウクライナの通信や電力などインフラの破壊活動を行った。台湾のケーブル損壊に中国が関与しているとすれば、一種の『静かな戦争』が始まっているということではないか。『台湾有事』の際には日本のインフラも狙われることが予想されるため、警戒が必要だ」と話した。

「静かな戦争」の始まりか 台湾やバルト海でも 相次ぐ海底ケーブル損傷、中国船関与か 通信インフラ破壊行為の意図は

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昨年末のJALへのサイバー攻撃にも中国が関与か

中国による見えない攻撃は海底だけではありません。ネットワーク上でも活発に中国からの攻撃はあります。報道によれば、台湾政府機関へのサイバー攻撃は、1日平均240万回とのことです。詳しくは以下、報道を一部引用します。

台湾の国家安全局は5日、台湾政府機関に対する昨年のサイバー攻撃が1日平均240万回と、前年の平均120万回から倍増したとの報告書をまとめた。大半が中国のサイバー部隊による攻撃だったとしている。

通信、輸送、防衛分野への攻撃が多かったという。

報告書は「攻撃の多くは効果的に検知・阻止されたが、攻撃の増加は中国のハッキング活動が一段と深刻になっていることを示している」としている。

中国は以前からハッキングへの関与を否定しているが、外国政府は中国による攻撃を頻繁に非難。米財務省は先週、中国のハッカー集団が同省のコンピューターに侵入し、データを盗んだと発表した。

台湾国家安全局の報告書によると、中国によるサイバー攻撃の一部は台湾周辺での中国の軍事演習に合わせて行われた。台湾の交通機関や金融機関のウェブサイトへのアクセスを妨害するDDoS(分散型サービス妨害)攻撃などを仕掛けたという。

報告書は「嫌がらせと軍事的威嚇を強化する」ことが狙いだと主張。中国が機密情報を盗むため、台湾の公務員の電子メールを標的にしているとの見方も示した。

報告書によると、中国のサイバー部隊は、幹線道路や港湾など台湾の重要インフラに侵入するため、持続的標的型攻撃(APT)やバックドアソフトといった技術も利用。

報告書は「台湾の政府業務を混乱させ、政治・軍事・技術・経済分野で優位に立つことを目指したものだ」としている。

台湾政府機関へのサイバー攻撃、1日平均240万回 中国の関与指摘

DDoS(分散型サービス妨害)攻撃といえば、去年末、日本航空がこのサイバー攻撃を受けて、帰省客や旅行客で混雑する空港が混乱の渦に巻き込まれました。DDoS攻撃とは、「攻撃者が複数のパソコンなどから一気に大量のデータを相手サーバーに流し込み、不具合を起こさせるサイバー攻撃」。日本でもこの攻撃による被害はとても多いとのことです。

「国内の政府機関や企業へのDDoS攻撃は去年、およそ896万件も起きています。今年5月にJR東日本「モバイルSuica」などが使えなくなったのもDDoS攻撃によるものでした。

26日には三菱UFJ銀行もDDoS攻撃を受け、一時ネットバンキングにログインしにくい状態になりました。

日本航空にサイバー攻撃 システム障害6時間、年の瀬の空港が混乱

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習近平主席の国賓来日を画策する石破首相の不用意千万

ただ、DDoS攻撃の目的は、ただの嫌がらせで、混乱を招くことが目的だと言われています。一方で、中国系サイバー攻撃集団「ミラーフェース」による被害は、マルウエア(悪意あるソフト)によるもので情報の流出をも目的としている質の悪いものです。その「ミラーフェース」による被害が、日本国内で増えているというのです。以下、報道を一部引用します。

警察庁などは8日、2019(令和元)年ごろから政府機関や企業に対し、中国政府の関与が疑われるサイバー攻撃集団「ミラーフェース」の攻撃が相次いでいると明らかにした。警察庁はこれまで210件の攻撃を把握。安全保障情報や先端技術の窃取が目的とみられ、注意を呼びかけている。

警察庁によると、ミラーフェースが初期から行っている攻撃の手口はメールでマルウエア(悪意あるソフト)を送って感染させる「標的型メール攻撃」だ。

“サンドボックス”や“VSコード”と呼ばれるマイクロソフト社の正規のプログラムを作動させ、情報を見たり、盗み取ったりしている形跡もある。正規のプログラムのため、ウイルス検知されず、攻撃が発覚されにくいとされる。

中国系サイバー攻撃集団「ミラーフェース」の被害210件把握 警察庁などが注意喚起

海底ケーブルを損傷させているのが中国だとしたら、中国は、ネットワーク上で呆れるほど多くの攻撃を日本や台湾に仕掛けている一方で、そのネットワークを可能としている海底ケーブルを損傷させているということになります。

それに、これだけの見えない攻撃をしかけるにはかなりの費用が必要なはずです。中国は、国内の経済悪化を犠牲にしてまで、莫大な費用をかけて見えない攻撃を推し進めています。じわじわと中国の魔の手が迫ってきているようで、気味が悪いことこのうえない。あるいは、経済低迷について、自国のみならず他国も道連れにしようとしているのかもしれません。

このような攻撃を仕掛ける中国に対して、石破首相は習近平主席の国賓来日を画策しているとも言われています。また、先日は岩屋外相が訪日中国人観光客向けビザの発給要件など緩和することを発表しています。あまりにも不用意でしょう。

石破首相、中国・習近平主席の〝国賓来日〟画策か ただ1人辞任迫った青山繁晴議員が警鐘 居座りの悪夢、自民党の根幹崩壊

日本は、もっと危機感をもって、有事に備えるべきです。

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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2025年1月8日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

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