今年3月末で『Nスタ』(TBS系)のキャスターを卒業するホラン千秋さん(36)。一部報道では「政治家転身説」も出ていますが、ドラマ出演経験が豊富なことから、いよいよ女優業に本腰を入れるのではないか?との見方も有力。過去にホランさんを“追跡取材”したことがあるという芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
3月末で『Nスタ』卒業のホラン千秋に「政治家転身説」
『週刊女性』が、ホラン千秋の政治家転身説を報じていました。ちょっとビックリです。
これまで独自の理論を早口でまくし立ててきた彼女に対し、SNSでは“第2の蓮舫さんになりそう”というコメントも多く見られる状況です。
蓮舫さんといえば、昨年の東京都知事選挙で小池百合子都知事にWスコア以上の大差で敗れてしまって以来、虎視眈々と復活を準備中なのかはわかりませんが、今はすっかり影が薄くなっているような気がします。
もし報道どおりにホランが政界進出するなら、3月末で卒業する『Nスタ』で掴んだ主婦層を中心に、熱い注目を集めることは間違いないでしょうね。
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吉高由里子と仲がいいホラン、女優業に本腰を入れる可能性も?
政治家転身はさておいても、ホランのこの数年の動きから、私は近い将来、何か大きな動きがあるような気はしていました。
そのきっかけは、2023年10月期の『コタツがない家』と、昨年10月期の『放課後カルテ』に相次いで女優として出演したことでした。
報道番組の月~木のレギュラーMCをやりながら女優業ってどうなのよ…という心配はありましたが、視聴者のドラマに対する評判も悪くなかったことから、“ホランはもしかしたらMCを卒業して…”と予感していたわけです。
さらに、“報道番組の人気MCが「よそ見」をしはじめたら、ターニングポイントが近いため要注意”という私個人の長年の経験則もありました。
ついこの前の『しゃべくり007』では、高校時代のドキュ(ホランは、ドキュメンタリーを“ドキュ”と省略して言っていました)が公開されていました。
文化祭で舞台に立ったり、バンドを組んでいたり、体育祭ではリーダーとして涙ながらに先生に自分の意見をぶつけたりする彼女の姿は、アイルランド人の父親の血を引くそのルックスもあいまって“将来、ただ者ではない”感が満載でした。
実はホランと吉高由里子は、同い年で同じ所属事務所です。2人が普段から情報交換をする仲であることも考えれば、事あるごとに吉高に相談しながら、女優業に本腰を入れる流れも十分に考えられます。
また、『Nスタ』がホラン卒業に大きく舵を切った理由としては、半年ほど前からトライアル中の、局アナ・日比麻音子を毎週金曜日にMCに据えた際の視聴率を考慮した可能性が考えられます。
月~木曜日のレギュラーMC・ホランと、金曜日のMC・局アナの視聴率がほとんど変わらない…という現実です。そうなれば、年間1億円弱とも言われているホランの出演料を経費削減したいTBSの立場も、何ら不思議ではなく理解できる気がしますよね。
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ホラン千秋を追跡取材して目撃した“意外な素顔”
実は私、週刊誌記者だった頃に、My弁当以外!?なかなかその私生活を見せないホラン千秋を追跡取材したことがあるのです。
昼過ぎにTBS入りし、他に仕事がなければ、『Nスタ』終了後1時間以内には帰路につくのが彼女のルーティンでした。何度目かの追跡取材で、帰宅ルートの把握はそれほど難しくないと感じたのを覚えています。
しかし残念ながら、カレシの尻尾を捕まえることはできませんでした。
帰宅途中に、本当に庶民的なスーパーや近所のドラッグストアで買い物をする姿は目撃したのですが、当然それだけでは、残念ながら記事にすることはできませんでした。
それから、あれは何年前になるのか、小泉進次郎が立候補した2017年衆院選の選挙戦だったでしょうか。池袋駅前で街頭演説する進次郎をホランがリポートしていたシーンを、私は今でも忘れられないでいます。
演説を聞きに集まった群衆の前にホランが立ち、カメラに向かってリポートしたのですが、当然群衆たちは押し合いへし合い、ホランの後ろでカメラに映ろうとする人まで現れるお祭り騒ぎ…。
そんな抑えが効かなくなった群衆に、ワサワサと背中を押されたホランは、本気で眉間にシワを寄せて、怒り爆発寸前の、とても不愉快な“素顔”を見せたのです。
番組に対して「ホランの後ろにスタッフも立たせずに、よくこんな状況でリポートさせるなぁ…」と思ったと同時に、カメラの前でも平気で嫌な顔を見せるホランに、私は結構な好印象を抱いたものです。
女優なのか政治家なのか、それともなかなか条件が厳しいタイプのカレシを見つけて(もういらっしゃるのかもしれませんが)“寿”報告でもあるのか…。4月以降のホランの転身が気になるところですね。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao