令和ロマンよりも警察のほうがヤバい「明確な理由」
興味深いのは、警察が「パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございまして」(朝日新聞 2014年8月26日)との認識を示しているという事実だ。
つまり、「客がパチンコを打つ⇒パチンコ店が客に景品を出す⇒景品交換所が一定レートで景品を現金化する」といういわゆる「三店方式」を、警察の人間は誰も知らないという“設定”が、今なお彼らの公式見解になっている。
先の競馬氏ライターが言う。
「小学生の子供ですら知っている常識を知らないようでは、警察は受け子未満の無能集団と言わざるを得ません。ネットで“ダブスタクソ警察”と揶揄されるゆえんです。それだけでも赤っ恥なのに、一方で最近の彼らは、なぜかオンラインカジノにだけはとても詳しくなっている(笑)。なぜだかわかりますか?もちろん、市民を違法賭博から守るためではありません。警察にとってオンカジは“商売敵”だから――というのが業界での定説となっています」(前出の競馬紙ライター)
警察のWebサイトを見ると、「オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!」「『知らなかった』では済まされません!」など、必死の形相で制作されたと思しき啓発ポスターが目に飛び込んでくる。
そんな彼らがなぜ、パチンコの「三店方式」について『まったく存じあげない』という説明で済ませているのか?容易に理解できないのはたしかだ。
今、くるま同情論と警察批判がセットで巻き起こっているのは、今回のオンラインカジノ騒動について、多くの市民が「しょせんは違法賭博の胴元同士の“シマ争い”にすぎない」と冷めた目で見ているからかもしれない。
そう考えると、くるまと相方のケムリが謝罪動画で見せた、あたかも人でも殺めてしまったかのような神妙な表情が、不条理なお笑いネタにも感じられてくるから不思議だ。
くるまが国内で違法な賭場を“開帳”し客から金を巻き上げていたというならまだしも、5年も前のオンラインカジノ利用だ。
それを今さら突っつこうとする警察の必死さのほうが、むしろ闇深いとも言える。この“競合潰し”は警察にとって藪蛇となるかもしれない。