日本人ターゲットのオンラインカジノは特に危険
警察の啓発ポスターを挙げるまでもなく、「オンラインカジノの危険性」が叫ばれて久しい。ゲーム感覚でハマる、借金漬けになる、といった警告をよく見かけるようになった。
これに関して、先の競馬紙ライターが指摘する。
「世間一般で『オンラインカジノの危険性』とされる内容の大半は、正確には『ギャンブル全般の根源的な危険性』にすぎません。つまり、ギャンブルにハマる人間なんて全員、私も含めて人間のクズなのであって、オンカジにハマる人間だけが特別にダメというわけではないのです(笑)。オンカジならではの注意点は、運営元のはっきりしない新しい業者や送金手段を利用してしまうと、資金持ち逃げや確率操作(八百長)など、カウンターパーティーリスクが高まることでしょう。特に日本人をメインターゲットにした“日本語が通じる業者”は比較的、怪しいところが多いので気をつけないといけません」(前出の競馬紙ライター)
オンラインカジノにはギャンブル依存の危険性があるとされる。多重債務を抱える若者が増えているほか、テロ資金などになる危険性もあると聞くが――。
「『お馬で人生アウト』という競馬ファンの間で有名な言葉がありますが、パチスロ北斗の拳でも、FXのユロスイでも、オンカジでも、ギャンブルは付き合い方を間違えるとすぐに人生アウトになります。ギャンブル依存や借金の危険性でいうなら、どれも似たようなものですよ。またテロ資金に関していえば、警察自体がヤクザじゃないかという指摘はさて置くとしても、パチンコ業界から北朝鮮への長年に渡る送金は無視できないでしょう。それが巡り巡ってわが国にテポドンとして落ちてくるとすれば、パチンコ業界と癒着している警察はテロの総元締めとも言える。こんなこと、常識のある社会人は表立っては言いません。でも、誰でも知っていることです。だからこそ今、多くの人がくるまさんを擁護したくなるのではないでしょうか?」(前同)
オンラインカジノは犯罪。酒を飲んでママチャリを漕いでも犯罪。ところがパチンコの換金だけは「まったく存じあげない」とする警察は、今後注力するであろう取り締まりで、市民の協力を得られるだろうか。いささか以上の不安を感じる。
「無理でしょうね。今のオンカジはビデオポーカー的なものではなく、生身のディーラーがライブ配信で客を相手する形式が人気ですし。たとえば、日本でテキサス・ホールデムを上手くなりたいとなると、お金を賭けないポーカーハウスでお酒を飲みながら、ちょっと不慣れな女性ディーラー相手にルールを教えながらプレイ……みたいな形になりがちです。でも、オンカジなら世界レベルの強者とも出会えますし、世界大会で上位に進出する国内有名プレイヤーも普通に利用している。この流れは止められないと思いますよ」(前同)
競馬紙ライターによると、オンラインカジノ以外にスポーツベッティングも利用者が多く、たとえば日本の中央競馬を対象に、「JRAのオッズとの乖離を利用して“トリガミ”を防止する馬券術もある」とのこと。ここまで普及してしまうと、警察の取り締まりの実効性には疑問符がついてしまう。
もっとも、2年前に弊サイトでオンライン高校野球賭博の騒動を紹介したさいにも指摘したが、海外オンラインカジノやスポーツベッティングは日本国内では違法となっている。警察へのダブスタ批判は大いに結構だが、だからといって私たちが違法賭博に手を出してよいという話にはならない。くれぐれも注意が必要だ。
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