令和ロマン・髙比良くるまの違法賭博に同情論。ダブスタクソ警察!? パチンコ換金は「存じあげない」のにオンラインカジノは「犯罪です!」に反発も

2025.02.17
by 東山ドレミ
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オンラインカジノでの違法賭博を謝罪した「令和ロマン」髙比良くるまに対する同情論が巻き起こっている。この騒動、同じ“吉本芸人の不祥事”とは言っても、松本人志問題とはまったく異なる背景があるようだ。

なぜ?令和ロマン・くるまのオンカジ騒動に巻き起こる同情論

芸能界の“オンラインカジノ汚染”が拡大している。

吉本興業所属のお笑い芸人らが、ネット上で違法賭博をしたとして、警察から任意の事情聴取を受けている騒動。ついに、M-1グランプリ2連覇王者の「令和ロマン」髙比良くるま(30)にまで飛び火する異常事態に発展した。

くるまは15日、コンビの公式YouTubeでオンラインカジノ疑惑の報道を認め、相方の松井ケムリ(31)とともに、「すべての皆様にご迷惑をおかけしたことを深く反省しております」と約5年前の“違法行為”を謝罪した。2019年末から2020年末にかけて、大学時代の知人に誘われ海外口座から業者に送金したが、違法性はないとの説明を受けていたという。

この騒動、直近のテレビ報道では「違法賭博は犯罪だ」「くるまも他の芸人も猛省が必要だ」という論調が支配的となっている。ただ、世間のホンネは必ずしもそうではないという。ネットメディア編集デスクが説明する。

「松本、中居、フジ問題が冷めやらぬ中、吉本も各番組も今は平身低頭、ひたすら謝るしかない状況です。ですが、YouTubeのコメント欄やSNSをみると、今回のくるまの謝罪は大げさすぎるとの声が多い。“被害者が存在しない”事案であることに加え、警察の“見せしめ事情聴取”に対する強い反感があるようです」(ネットメディア編集デスク)

とはいえ近年、オンラインカジノにゲーム感覚でハマり、多額の借金を抱える若者が急増していると聞く。違法賭博は反社会的勢力の資金源となる恐れもあり、だからこそ「公営競技」が運営されている。彼らは「令和ロマン」のファンなのかもしれないが、さすがに擁護が過ぎる気もするが――。

しかし、国内外のギャンブル事情に詳しい競馬紙ライターは次のように指摘する。

「くるまさんに同情的なのは、決して『令和ロマン』のファンだけではないんですよ。警察は公営ギャンブルでも何でもない違法賭博の王様たるパチンコ・パチスロを放置して、“オンラインカジノ潰し”に打って出ています。これが明らかなダブスタだと批判されているのです。“吉本もテレビ局も世間様に顔向けできない”今の空気を悪用して、警察が自らの利権拡大を狙っていると見る向きさえあります」(競馬紙ライター)

パチンコを野放しにする警察の“ダブルスタンダード”に根強い批判

じっさい、動画サイトや掲示板では、《違法賭博ってパチンコのこと?》《オンカジよりパチスロのほうが悪質やんけ》《警察はヤクザ。パチンコ賭博の総元締め》など、警察やパチンコ業界への批判が目立つ。

オンラインカジノよりも、全国の一等地に立ち並ぶパチンコ・パチスロ店を問題視する声のほうがむしろ多いくらいかもしれない。

さらには、パチンコ・パチスロ機を規制する立場の警察関係者が業界と癒着して、パチンコ関連企業に天下りしているという事実も“ダブルスタンダード”との批判に拍車をかけている。巷でくるま同情論が広がるのも無理はない事情があるようだ。

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