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東京・板橋TOEIC替え玉受験で露呈した中国人“不正”の実態。チェック大甘で「日本なら簡単」隣国にナメられた試験制度

5月18日に発覚し各メディアにより大きく報じられた、中国人によるTOEICの替え玉受験。しかしながらこの事件は「氷山の一角」でしかないようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、これまでも頻発してきた中国人による不正受験を伝えるニュースを紹介しつつ、彼らに日本が狙われる背景を解説。その上で、我が国の各方面のルールを外国人に対応可能なものに改正する必要性を訴えています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【日本】外国人にいいように利用される日本の甘い制度

中国人なら楽々突破。外国人にいいように利用される日本の甘い制度

TOEIC試験、替え玉侵入疑い 中国籍京大院生逮捕

英語のコミュニケーション能力を測る国際テスト「TOEIC」の試験が行われた東京都板橋区の会場に替え玉受験を試みた中国人が逮捕されました。詳細は、以下、報道を一部引用します。

正当な理由がないのに英語検定試験「TOEIC」の試験会場に侵入したとして、警視庁野方署は19日、建造物侵入の疑いで、中国籍の京都市左京区、京都大大学院生の王立坤(おうりつこん)容疑者(27)を現行犯逮捕したと発表した。署は替え玉受験や組織的なカンニング行為が目的だったとみて調べている。

署によると、試験が実施された18日の数日前、主催者から「最近、同じ顔写真なのに別の名前で受験している例がある」と相談があった。署員らが東京都板橋区内の会場を警戒していたところ、相談があった写真の人物とみられる王容疑者が姿を見せたという。

王容疑者はマスク内に小型マイクを隠しており、署は会場内で別の受験者らに解答を教える目的だった可能性があるとみている。この会場ではこの日、受験予定者の3割が欠席したという。

京大院生が小型マイク隠し、替え玉・カンニングか 中国籍の27歳逮捕 TOEIC試験会場に侵入した疑い

この報道を受けて、各社が報道しているのは中国の受験事情です。皆さんもご存知のように、中国の受験は日本の何倍も厳しく、近年は子供を大学に入学させるために日本に移住する中国人が過去最多になっているという報道もあります。

なぜ?中国人 日本へ“教育移住”増加「東大70%の努力で」3割中国人の進学塾も

東大をはじめとする日本の有名国立大学に通学する留学生の多くを中国人が占めるだけでなく、日本生まれ、日本育ちの中国人が日本人枠で大学受験することで、さらに校内に占める中国人学生の数はさらに増えると言う現象になっています。それは大学受験だけでなく、中学受験でも顕著になっています。

長い歴史上、中国人は常に政府にコントロールされてきました。政府が決めたことは絶対に守らなければならないし、もし違反したら大きな罰が待っています。そこで中国人が編み出した対応策が、「上有政策、下有対策(上に政策あれば下に対策あり)」です。意味は以下、記事の一部を引用します。

もとは「国が政策を打ち出せば国民は政策に対応する具体策を考える」という意味だが、現在は「政府が何かを決定すれば人々は何らかの抜け道を考えだす」という意味だそうだ。

コロナ入院拒否の罰則は、逆効果かもしれず、日本を中国みたいな「上有政策、下有対策」社会に変えかねない

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「日本限定で替え玉受験を販売する業者」も存在

中国の受験戦争もこの言葉が当てはまり、試験を開催する学校側が電波を遮断する機器を導入したり、顔認証、指紋認証などを取り入れたりして、カンニング対策を強化すればするほど、カンニングする側はその対策の隙を探して突く方法を見つける、イタチごっこになっています。それはデジタル社会になった今でも変わりません。

中国人は、このように性悪説を元にあらゆる対策を講じられたものに対して、怯まず立ち向かうことに慣れているし、どんな鉄壁の守りでも、必ず隙を見つけては突破してきました。

それは中国の受験戦争でも同じです。あらゆる手を使って、組織的にカンニングを行なってきました。ただ、中国の場合、カンニングが発覚した際の罰はとても重く、実刑7年の判決を受けた人もいます。そのため、中国で受験のカンニングをする人はだんだんと減っています。

一方で、日本の受験におけるルールは、百戦錬磨の中国人にとっては実に甘く、顔認証も指紋認証もなく、多くの場合スマホも電源を切るように注意は受けますが、教室内に持ち込むことは可能です。そこで、中国人による入学試験でのカンニングが横行し、時々それがバレてニュースになっています。

今回のTOEICの替え玉受験も、組織的犯行との報道がありました。受験予定だった生徒15人が欠席したことから、替え玉となっていた京大生が逮捕されたことで欠席したのではないかと言われています。

何より、中国はチェックが厳しいからできないが、日本はチェックが緩いから替え玉受験はできる。日本限定で替え玉受験を販売する業者がいると言うのですから、呆れたものです。詳しくは、以下、報道を一部引用します。

「カンニングが容易で、捕まって発見される可能性はほぼゼロです」と堂々と不正行為に言及している業者にSNSで接触。テレビ朝日であることを名乗って話を聞くと、詳細な答えが返ってきました。

不正受験サービスの業者とのやり取り

「(Q.日本で替え玉は簡単)簡単だよ」
「(Q.なぜ、日本だとできる)実力があるから」
「(Q.中国だとできない)替え玉は日本に限定。中国ではやらない」
「(Q.あなたたちは日本に住んでるのか)違うよ。“先生”がいればOKよ」

中国では、組織試験カンニング罪という法律があり、違反すると最高で7年の有期刑が科せられるなど、日本よりも重い罪に問われます。こうしたことから、日本が不正行為の場となっている可能性があります。

捜査関係者によりますと、王容疑者は「指示は中国語だった」「駅で偽造学生証を渡してきたのは中国人だった」などと、中国人の組織的関与を疑わせる供述をしているということです。

【独自】「替え玉は日本だけ」中国“不正試験”斡旋業者…TOEICで組織的犯行か

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ようやく試験制度見直しの動きが起き始めた「外面切替」

2022年にも、一橋大学の入学試験で中国人がカンニングをして逮捕されています。少し前ですが、2012年には、運転免許を取得する試験で300人の中国人がカンニングで不正に免許証を得ていたというニュースもあります。

警視庁によると、足利自動車教習所(栃木県足利市)の卒業生が大半を占めるとみられる。カンニングを取り仕切っていたグループが日本語の読み書きができない中国人から希望者を募って同教習所に入るよう誘導していたという。

カンニングは受験者に試験場で米粒大の金属製イヤホンを耳に装着させ、外部から試験中に正答を伝える手口。受験者はイヤホンが外から見えないように綿棒などで耳の奥に入れていたという。

300人が不正取得か 中国人グループの運転免許カンニング

不正したうちの一人が、耳に入れたイヤホンが取り出せなくなり、他人の保険証で耳鼻科を受診したことから事件が発覚したと言うのだから、全くお粗末なものです。逆にいえば、イヤホンが取れなくならなかったらこの300人規模の不正さえ日本では発覚しなかったかもしれません。

外国人が、本国で取得した免許を日本の免許に切り替える制度(外面切替)については、事故を起こす外国人が多いことから、試験のやり方を見直す動きが国内で起こっています。

現行の制度では、在日外国人ばかりか、観光客としての訪日外国人ですら、簡単に外面切替ができてしまうのです。

とくにこの外面切替を行う外国人で多いのがベトナム人と中国人です。国際条約として、「道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)」というものがあり、この加盟国は、国際運転免許証で、約100カ国の加盟国での運転が可能となります。日本も当然ながら加盟していますが、ベトナムと中国は非加盟なのです。

そのため、ジュネーブ条約加盟国の日本で外面切替を行うことで、ベトナム人や中国人も加盟国の一員として約100カ国での運転が可能になるため、外面切替のための日本ツアーまで存在するようです。

中国人が殺到する日本の運転試験場 「外免切替」の制度に問題は 橋下氏「試験をもっと厳しくしていい」

日本には今や多くの外国人が住んでおり、さらにはオーバーツーリズムと言われるほど訪日外国人が爆増しています。いつまでも旧態依然としたルールでは、業界も対応しきれなくなっています。日本人が守れても、外国人には守れないルールはたくさんあります。ゴミ捨て一つとっても、ゴミの分別をきちんとできない外国人はまだまだ多くいます。

日本は各方面でのルールを、外国人も対応できるよう早急に改正すべきです。

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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2025年5月28日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

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