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原口一博議員はやはり暴漢に襲われた!? 小泉進次郎農水大臣「黒幕説」の真偽、備蓄米問題と肋骨7本骨折の関係

立憲民主党の原口議員が自宅でベッドから転倒、あばら骨7本を折るなど大ケガをしたトラブル。本人は不慮の事故としているが、SNSユーザーや一部支持者の間では「暴漢に襲われたのでは?」との懸念が広がっている。さらには「小泉農水大臣が放った“刺客”にやられた」という憶測まで。なぜこのような陰謀論が拡散しているのだろうか?

原口議員「あばら骨7本骨折」の大ケガに広がる憶測

立憲民主党の原口一博衆院議員(65)がSNSで“謎の大ケガ”を報告。その想像以上のズタボロぶりに、ネットでは様々な憶測が飛び交っている。

原口氏のXアカウントが、「怪我で入院します 全ての予定をキャンセル致します。申し訳ございません。命に別状はございません」と第一報を伝えたのは16日。スタッフによる投稿だった。

その後、あらためて原口氏本人が状況を説明。「疲労して眠っていたところ突然、強い衝撃を受けて起き上がれなくなりました。気づけばベットから投げ出されていました」としたうえで、「右目のまわりが打撲したのか黒く腫れ、左の脇腹の肋骨が7本折れていました。自力で救急車を呼んで搬送されたものの、強い痛みで息が良く吸えず酸素吸入をしています」と報告した。

「今回のトラブル、原口氏の事務所は『自宅で転倒して全治3か月』と発表、マスコミ各社もあくまで不慮の事故として報じています。ただ、Xの写真が衝撃的すぎたのでしょう、ネットでは≪ベッドから落ちてあばら骨7本骨折と右目打撲、この2つが同時に起こるのは不自然≫≪誰かに襲われたようにしか見えない≫≪コメ関連の発言で口封じされたとか?≫など陰謀論が増加しています」(ネットメディア編集デスク)

原口氏は翌17日、「ベッドから落ちた」のは事実であるものの、暴漢に襲われたわけではない旨をあらためて説明。「武道を少しですがかじっており(※編註:仮に何者かに襲撃されたとしても)ここまでボコボコにされることはありません」と気丈に振る舞ってみせたが、≪何かウラがあるのでは?≫という支持者たちの疑念はいまだ根強いようだ。

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「原口氏は小泉大臣の放った“刺客”に襲われた」!? 陰謀論が拡散

最近の原口氏と言えば、備蓄米をめぐって小泉進次郎農水大臣と舌戦を繰り広げたばかり。「古古古米は5キロ83円なのに、なぜそんなにありがたがるのか?ニワトリさんが一番食べている。人間様は食べていない」という原口氏の発言に対し、小泉大臣が「政府備蓄米は有事の際に主食として供給できるように品質管理が徹底されている。原口議員の指摘は実態と異なっており大変遺憾」と憤りを隠さずに反論する一幕もあった。

「そのためでしょう、一部の支持者の間では≪原口氏は小泉氏の放った“刺客”に襲われたのではないか?≫という説や、≪コメ自由化を目指し“小泉首相”誕生を画策している米国の“ジャパンハンドラー”による犯行では?≫という説まで囁かれはじめました。むろん、証拠はまったくないのですが、これらの陰謀論は“小泉氏は米国の強いバックアップを受けている”など、部分的には真実相当性が高い要素を取り込んでいるため、一定の説得力をもって拡散されているようです」(前出のネットメディア編集デスク)

今、検索エンジンや動画サイトで原口氏のトラブルを調べようとすると、「襲われた」「襲われた理由」といったキーワードが優先的にサジェストされる。これも陰謀論拡散の一因になっていると考えられる。(次ページに続く)

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小泉進次郎農水大臣は「自分の手を汚さない」有力証拠

もし仮に、原口氏は何者かに襲撃され大ケガを負ったのだして、その犯人の動機とは?個人なのかグループなのか?国内勢なのか海外勢なのか?犯人の正体はまったくわからないはずだ。すべては憶測にすぎない。

ただ、少なくとも「小泉大臣の放った“刺客”が原口氏を襲ったわけではない」と考えられる有力な傍証はあるという。先のネットメディア編集デスクが説明する。

「備蓄米論争では意見がシャープに対立した原口氏と小泉氏ですが、実はこの2人は、ともに『UFO議連』に参加する“同志”でもあります。正式名称は『安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟』で、昨年6月に発足した超党派のグループ。アメリカ政府がUFOの調査に乗り出す中、わが国も“未確認飛行物体の脅威”を無視できなくなってきました。海外からのドローンや偵察気球、はたまた異星人による飛行物体から日本を守らなければならないという点では、原口氏と小泉氏は意見が一致しているのです」(ネットメディア編集デスク)

調べるとこの「UFO議連」、設立時点で90名が参加する大所帯らしい。ただ、議員は誰に対しても“いい顔”をしなければならない職業だ。同じ議連に参加しているというだけで、「小泉氏が同志原口氏を襲うわけがない」と結論づけるのは早計に感じられるが――。

「実は約1年前、この『UFO議連』の記者会見で、原口氏と小泉氏の興味深い会話がキャッチされました。それを見れば、少なくとも小泉氏が原口氏“暗殺”を試みることはない、と感じられると思いますよ」(前同)

その会話を捉えたのがこちらの動画だという。

持病のがん(悪性リンパ腫)は寛解したと嬉しそうに話す原口氏。ただ、それは新型コロナワクチンの“毒”をデトックスできたおかげであり、自分は2度も“死のロット”を接種してしまった。ワクチンが生物兵器だと気づかなかったら死んでいただろう――と持論を展開した。

注目すべきは、そのさいの小泉氏の応接だ。「そうなんすか、へぇー」「うん……」「良かったですねぇ」「ははぁ」「…っていうことを言ってるんすか?」など相槌の嵐。いささか以上に言葉が軽すぎるように感じられるが、しかしこの場面においては、この対応こそが唯一の正解だったという。

「原口氏の発言を否定しないよう、気分を損ねないよう、かといって決して同調もしないよう、ギリギリのバランスを取って上手にあしらっています。無駄に敵を作りたくない我々サラリーマンも、ぜひマスターしたい高等テクニックでしょう。これこそが小泉氏の本領ですから、誰かを雇って原口氏を襲わせるなどというリスクを取ることは、まずあり得ないわけです」(前出のネットメディア編集デスク)

コロナワクチンによる健康被害は、死亡事例を含めて現実に明らかになりつつある。原口氏の主張は一見100%トンデモ論のようにみえて、実際には“部分的には確からしい情報”も含んでいたようだ。これは「原口氏は小泉氏の放った“刺客”に襲われた」という陰謀論とも構造が似ている。

原口氏の支持者は、陰謀論に抵抗感がない人の割合が比較的高いとされる。彼らが本心から納得しないかぎり、原口氏をめぐる「暴漢襲撃説」はおさまらないのかもしれない。

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image by: 小泉 進次郎 - Home | Facebook, 原口一博公式X

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