永江さんからの回答
結論から言いますと、お義父様の件は「十分な資産がある」という最大の強みをフルに活かして、強制ではなく本人のプライドを満たす提案と家族の感情的なアプローチで環境を変えていくのがベストだと思います。
まず大前提として、お義父様がしっかりお金を持っていることには感謝すべきです。だって世の中、お金がないのに「どこにも行きたくない」と頑なになるケースが一番最悪ですよね。性格に難があるとはいえ、施設やサービスを自由に選べるだけの資産を残してくれているわけですから、そこは非常に恵まれています。
まず最優先は、お義父様の現在の状態を客観的に把握することです。昼夜が分からなくなる、排泄の失敗が増えるといった変化があるなら、かかりつけ医やもの忘れ外来を受診し、同時に地域包括支援センターへ相談して要介護認定も検討してください。
それと、今の居丈高な振る舞いや性格の悪さについてですが、元々プライドが高いことに加えて、おそらく認知症の初期症状が入っているように感じます。
認知症の初期って、不安や被害妄想からものすごく怒りっぽくなって手に負えなくなるケースが多いんですよ。
わたしの母の場合は、最初はこれでしたが、進行するにつれてむしろ天使のように穏やかになりました。今は家族が一番キツい時期かと思いますが、病気の影響も大きいと捉えてみてください。
では、具体的にどう動くか。まずは遠回しに言うのをやめて、奥様と義弟さんが揃って「今後の老後や終活についてちゃんと話したい」と真正面から切り出してください。ここで一番効くのが「娘の涙」作戦です。
話し合いでお義父様が激昂しても絶対に反論せず、奥様が「私ももうすぐ還暦で、これからの老老介護は体力的にも精神的にも本当に無理だ」と号泣して訴えかけるんです。ずるい作戦かもしれませんが、娘に泣き崩れられてまで自分のワガママを通せる親はなかなかいないですよ。
その上で、日々のサポートには自費のベテラン家政婦さんやヘルパーさんを頼みましょう。公的なヘルパーさんだと、お義父様のワガママな態度にめげて辞めてしまう可能性が高いです。富裕層向けの自費サービスなら、月に20~30万円かかっても気難しい高齢者の扱いに慣れたプロがきっちり対応してくれます。
そして最終的な施設への誘導ですが「家族が面倒だから施設に入って」という言い方は絶対にNGです。「お父さん、これまで一生懸命働いてきたんだから、最後は自分の資産を自由に使って、コンシェルジュ付きの別荘みたいなところで余生を楽に暮らしてはどうか」と提案するんです。
例えば、三井不動産がやっている「パークウェルステイト鴨川」のような数千万円クラスの高級シニアレジデンスですね。
https://www.mfrw.co.jp/bukken/N1702/service/index.html
ここはレストランで美味しいご飯を食べながらお酒も飲めて、エステやスパもある、まるで高級ホテルのような場所です。権威やブランドに弱いお義父様なら「豪華なホテルみたいな施設で、設備やサービスも充実している」といったステータスに惹かれるはず。
ただ、こうした高級レジデンスは寝たきりになってからでは入れません。だからこそ「まだ元気な今が最後のタイミングなんだ」と説得して、まずはご家族みんなで遊びに行くつもりで下見に行ってみてください。今の家を売却すれば資金も十分にペイするはずですし、誰も我慢せずにみんなが幸せになれる一番現実的な解決策だと思いますよ。
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