「経理を長らくやってきましたが、AIで仕事がなくなると言われて気分が悪いです」そんなお悩みが世界的コンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、AI時代に経理の仕事がどう変わるのか、経験を生かしてキャリアを切り開く方法について解説します。
長らく経理をやってきましたが、AIで仕事がなくなると友人からからかわれ、気分が悪いです。AIは嫌いではないので、何とかならないでしょうか。
Question
社会人になって4社ですが、長らく経理をやってきました。経理については一定以上知識も経験もあるので、転職にはあまり苦労していません。上司や同僚との関係もあって、3~4年ごとに新しい職場に移っています。ただ、ここに来て、AI爆速成長時代だ、仕事がなくなる、特に経理の仕事は最初になくなると友人からからかわれ、非常に気分が悪いです。学生時代にはコンピュータも触っていましたし、AIはChatGPT4.0が出たときから使っていますので、何とかしていきたいです。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。
長らく経理をやってこられ、かつ生成AIにも詳しいとなると、最高です。
経理業務は確かにAIでかなり置き換えられます。月次決算も7日締めとか、10日締めとか言われていますが、これは本来は前月最終日あるいはそれ以前に確定して、翌月の利益最大化のための施策を決めるべきです。
売上は月末までに確定できるはずです。そもそも、今月は4900万円を絶対に突破するぞ、と決めたら、月末最終日の23時59分まで必死に頑張ったりもするわけですから、確定できます。
支出に関しては、請求書等が確定しないため、すぐには締まらない、ということになっています。ただ、費目ごとに過去3ヶ月の平均を取ったり、外挿法で決めたり、合理的な方法で決めれば、合計の支出はそこまで大きくはぶれないはずです。
そうすれば、今月の業績に応じて、第4週には翌月の最適な施策を検討することができます。広告費を増やすべきか減らすべきか、どこにかけるべきか、営業マンの配置をどうすべきか、どの商品を重点的に売るべきか、ベストを尽くせます。
これまで経理のDX化、AI化はほとんど進めてこられなかったため、またやっていたところも月内決算などは考えもしなかったため、上記のようなアプローチはほとんどなかったと思います。
相談者さんはこの、経営に本当に役立つ経理業務を作り上げる絶好の立場におられます。ご自身がバイブコーディングをいろいろ試して勉強され、自ら進めていくのが一番ですが、それがむずかしい場合でも外部のAI支援会社を活用し、プロジェクトリーダーとして推進することでスキルが格段に上がります。
御社の経理部門の改善に取り組まれれば、社内でも高く評価されます。他の部門のAI活用についても相談を受けるかもしれません。相談にはすべて乗ってください。活躍の場が一気に広がります。
そうやっていると、社内でも大活躍できて断然楽しくなりますが、今後転職を希望するときには引く手あまたになります。
すべての会社がAI導入を切望しており、どうにかしたいと思っていますが、ほとんど実現していないからです。相談者さんのように業務を熟知している上に生成AIの知見もある方は少数ですので、貴重な存在として重宝されます。
ぜひ躊躇なくやってみてくださいね。
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