勉強しても成長できない人に共通する「考え方のクセ」とは?

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同じテキストを使って同じことを学んでも、人によって「吸収・成長のスピード」は違うものですよね。その差はどこから来るのでしょうか。無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーでもある吉田こうじさんは、その原因の一端が個人の「思考パターン」にあると言います。メルマガでは、成長のスピードを自ら遅くしてしまう思考のクセとは一体どのようなものなのか、そして成長スピードを加速させるには一体どうすれば良いのかについての私見が記されています。

成長スピードが遅い人が使っているある口癖

成長意欲の高い方は、普段から本を読んだり研修やセミナーに参加したり通信教育で学んだりと、色々な学びの機会に触れていると思います。このとき、同じことをやっていても、人によって成長の速度に差が出てしまうのはなぜでしょうか?

もちろん、ベースとなる知識を持っているかどうかといった要因も大きいのですが、それ以上に、ある思考のパターンが成長速度を高めたり低くしたりすることに気づかされてます。それは、やる気でしょうか? 目的意識でしょうか?

それらも当然、影響しますが、もっと大きなものは「素直に情報を受け入れるのか?」、「それとも自分の参照枠に当てはめて情報を受け入れるのか?の差だと感じてます。

私たちは頭の中に「参照枠(参照フィルター)」を持っています。参照枠とは、過去の知識、経験、記憶、価値観、思い込みなどのことです。具体的に表現すると、

「それって、つまり◯◯のことだよね?」
「それって△△で言えば、◯◯と同じことだよね?」

こんなふうにして、新しい情報を新しい情報として素直に受け取るのではなく、過去の参照枠というフィルターを通して自分なりの解釈に歪めてから受け取ってしまうということです。

せっかく新しく学んだ情報を、過去の参照枠を通して思考してしまうので、新しい知識が新しいものとして知覚されないのです。これが成長のスピードを著しく低下させてしまうんですね。

「確かにいいやり方だと思う。でも自分には…」、こういったメンタルブロックも、ある意味、過去の参照枠の一つと言えます。

誰かが「ビジョンを持とう!」と言った時、その人が表現しているビジョンとは何を指しているのかを確認しないまま、「ビジョンとは未来の理想像のことだな?」とか「ビジョンって目標のことだよね?」というように、独自に解釈して納得してしまいます。これも、ある意味、過去の知識や経験という参照枠に照らして勝手に解釈しているのです。

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