子供も人間関係で悩んでる。親ができる思春期の子の「心のケア」

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先日掲載の記事「なぜ新しい制服の女子高生は出身中学の前で虚ろな目をしていたか」では、実際に子どもや保護者たちから寄せられた「学校でのストレス」を紹介し、そのケアのひとつとして「ストレス・マネジメント」という方法があることに触れました。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、前回に続きソーシャルワーカーの村崎京子さんが、「子供が学校でのストレスを感じている場合、どのようにケアすれば良いのか?」という難しい問題に回答しています。

ストレス・マネジメント解決法

ストレス・マネジメント」という言葉を前回のメルマガで使いました。主に精神医学的、臨床心理学的見地からの解説は、文部科学省ホームページ「心のケア」に詳しく掲載されていますから、興味のある方はご覧になってください。震災やテロなどのストレスや子どもが受けるPTSDなど専門的な用語での説明があります。

心のケア

実際に、学校で使われるストレス・マネジメント教材のチェックリストでは、

「今の自分の心身の状態を知りましょう」
「いつどのようにストレスが起こるか知り、これからに備えましょう」
「セルフケアできるようになりましょう」

といったものになっています。呼吸法やリラクゼーションの活用もあります。休息したり、開放感を味わったり、神経を伸ばすことを意識することは一定の効果があります。

子どもや保護者から実際のヘルプ・シグナルが寄せられた場合のストレス・マネジメントの効果についてですが、深い悩みには対応できていません。ストレス・マネジメントにも段階があるというのが現実です。

私は、人間の心は、動物の反応や認知とは全く異なると思っています。そのため私は、文部科学省主導のストレス・マネジメントの方法をツールの一つとして捉えることはあっても、あまりお勧めしてはいません。なぜなら、人間には知性や理性のほかにも感性や悟性というものが備わっているからです。

ここでは、読者層の中心である保護者、教員、支援者向けを意識して、わかりやすく、やさしく書いてみます。直球ストレートで、より現実的な救済に的をしぼって述べたいと思います。

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