会社員だからといって税金のことを全て会社任せにしてはいけません。本来なら戻せるはずの税金を払ってしまっているかもしれません。税金は難しくてよく分からないと思い込んでいるかもしれませんが、よく調べれば誰でも節税することができます。今回は会社員がやるべき5つの基本的な税金控除方法について解説します。
会社員がやるべき節税方法は?
会社員がやるべき節税方法の代表的なものとしては「ふるさと納税」「NISA」「iDeCo」「医療費控除」「住宅ローン控除」などがあります。
一つずつ詳しく解説していきます。
所得税・住民税が減額される「ふるさと納税」
1つ目の節税方法は「ふるさと納税」です。
ふるさと納税とは、全国の自治体から寄付先を選んで寄付し、寄付金控除を受けることができる制度のこと。寄付のお礼として、お肉や野菜などといった地方の特産物を受け取ることが可能です。
基本的には、寄附金のうち2,000円を除いた金額の全額が所得税、住民税から控除されます。
控除額の上限については収めている税額によって異なります。サイト上で調べることができますので、一度シミュレーションしてから寄附できる金額を確かめましょう。
節税になるだけでなく、各地の美味しい食材が楽しめるので、是非利用してみてください。
投資額の利益・配当が非課税になるNISA
2つ目の節税方法は、NISAです。「NISA」と「積立NISA」の2つの方式があります。
通常の「NISA」と呼ばれるのは証券会社や銀行で専用口座を作成すると、投資で得られた利益が非課税になる制度です。
年間120万円まで非課税対象になり、非課税期間は5年間ですので、最大600万円までの投資は非課税の対象になります。
本来、株式や投資信託には、利益の20%も税金がかかるため、節税効果は大きいと言えます。
投資初心者で不安を抱いている方には、少額でもコツコツと投資できる「つみたてNISA」がおすすめです。
「つみたてNISA」の場合、投資できる」のは、金融庁が定めた要件を満たした一部の投資信託とETFに限られていますが、年間40万円まで非課税対象になり、非課税期間は最長20年です。
NISAなら確定申告も不要ですので、気軽に始めてみてください。
自分年金を積み立てるiDeCo
3つ目の節税方法は、iDeCoです。
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことで、国の年金とは別に老後資金を自分で積み立てる制度です。
原則として60歳になるまで引き出せませんが、会社員なら掛金上限は月額2万3,000円、年間で27万6000円、全額を確定申告時の所得控除の対象にできます。
所得税は年末調整後に戻ってきて、住民税は翌年分が安くなります。
また、運用して増えた利益についても税金がかからず、60歳になってから受け取る利益と元金は、公的年金等控除と退職所得控除の対象になり、引き出すときにも所得控除が受けられます
今だけでなく、将来の引き出し時の節税対策になりますので、是非活用してください。
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年間10万円以上の医療費控除
4つ目の節税方法は、医療費控除です。
医療費控除とは、自分及び家族の医療費を年間で10万円以上支払った場合に、所得控除を受けられる制度です。通常の診察料以外に、保険適用外の歯の治療、病院に通う交通費、薬局で購入した風邪や下痢止めの薬も対象になります。
ただし、医療費の全額が控除対象になるわけではなく、「支払った医療費-10万円」もしくは「支払った医療費-総所得金額等×5%」という式で計算し、多い方の額が対象になります。
病院によく通っている人ほど利用すべきですが、医療費控除は会社で年末調整してもらえませんので、必ず自分で確定申告を行う必要があります。
ローン残高に応じて控除される住宅ローン控除
5つ目の方法は、住宅ローン控除です。住宅をローンで家を購入した方はほとんどやっていると思いますが、これから購入予定の方は知っておくべき控除です。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んでマイホームを購入した人が受けられる減税措置のことで、一軒家でもマンションでも対象になり、新築物件だけでなく中古物件でも措置を受けられます。
年末時のローン残高の1%が所得税や住民税から控除されます。最大で4,000万円のローン残高まで認められ、その1%(40万円)が所得税や住民税から控除されます。従来10年間続けられる控除でしたが、2019年10月から期間も13年間に伸びたので、ますますお得になっています。変動金利が1%を切る今なら、金利分より高い金額が戻ってくることもありえます。
そのほかにも、生命保険や火災保険、災害や盗難の被害を受けた場合なども所得控除できるので、上記の5項目以外も一度調べてみることをオススメします。
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