50代に入り、老後の暮らしを考えるようになると、年金のことを考えるようになります。生きている限り貰える年金は、とてもありがたい制度です。せっかくなら普通の人より多くもらえるように、3つの方法を覚えておきましょう。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
年金を多くもらえる3つの方法
人より年金を多くもらう方法があったら知りたいですか?
年金を多くもらうには、次の3つの方法があります。
1)長く保険料を納める
2)保険料をより多く納める
3)長生きする
1)長く保険料を納める
年金の計算式には「保険料を納付した月数」が必ず含まれています。
60歳以降も働き続けて長く厚生年金保険料を納めていれば、年金額がアップします。
若い頃は、年金保険料がずっと引かれるのは「嫌だなぁ」と、思っていたとしても、50代になると、もっとたくさん納めていればよかったと、考えが180度変わるのです。
若い内から年金はしっかり納めましょう。
2)保険料をより多く納める
社会保険料の負担を気にして社会保険の扶養の範囲内で働く方がいますが
将来の年金額の計算は、現役時代の平均賃金が高いほど、年金額も高くなる仕組みになっています。
例えば、平均賃金が30万円の人よりも、40万円の人のほうが33%も年金額がアップするのです。
たくさん納めた保険料は、どこかに消えるのではなく、将来の年金額のアップとなって反映されます。
Next: 扶養を超えて手取りが減っても6年で元が取れる
年金の制度を知って、より多くもらう
また、扶養の範囲内で働くのではなく、社会保険料の扶養の130万円を超えたとしても
6年程度で元はとれます。
3)長生きする
女性は男性より平均で5年程度、長生きします。
男性よりも長く年金を受給できますから、支払った年金よりも多くもらえる可能性が高いのです。
基礎年金だけでも5年間多くもらえば、約400万円も多くもらえます。
厚生年金とあわせて仮に月額15万円でしたら、900万円にもなるのです。
亡くなるまで一生もらえる年金はとてもありがたい制度です。
日本の賃金は、新興国なみになっていますが、年金制度だけは、先進国と同等です。
年金の制度をよく知って、より多くもらえるようにしたいですね。
『教育貧困にならないために』(2022年3月21日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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