レイ・ダリオは「現金はゴミだ。資産を現金で持つな」と警告しています。では、どんな資産を持てばよいのでしょうか。天才投資家ジム・ロジャーズは金(ゴールド)、エネルギー、農業に注目すべきだと言っています。(『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』花輪陽子)
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外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。
レイ・ダリオ「現金はゴミ」
米ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオ氏は、CNBCの取材に対して、次のように語って話題になっています。
「まず知っておいて欲しいのは、現金はゴミであり、資産を現金で持つなということだ」。
また暗号資産(仮想通貨)ビットコインを保有しているとしながらも、同市場は「政府に破壊される恐れがある」と警告しました。
※参考:「現金はゴミ」とレイ・ダリオ氏、暗号資産の保有を支持 – Bloomberg(2021年9月16日配信)
インフレ率を考慮すると、米国債の実質金利はマイナスです。
それでは、現金や債券の価値が下がる時代に投資すべき資産は何なのでしょうか。
暗号資産「規制」は既定路線?
仮想通貨市場にお金が流れたのも、資産バブルからでしょう。
著名投資家のジム・ロジャーズ氏も、15日に日本取引所グループ/CQG主催のウェビナーで、「仮想通貨は政府によって規制されるだろう」と答えていました。
「もし3億円あったら」という質問に対して、「クリプトは買わない。私は歴史を知り過ぎていて、妻のようにめくらで買えない」と言っていました。
ジム・ロジャーズ「エネルギーと農業が歴史的に割安」
そのうえで投資すべきは「エネルギーと農業」で、歴史的に割安だと言っていました。
ロジャーズ氏は長期のグローバルマクロ手法で、昔から投資基準は変わりません。彼の基準の中で割安になった商品に投資し、バブルになったら抜けるという手段です。
慎重に投資対象を吟味し、集中投資をするという傾向があります。むやみにバッドを振らずに、ホームランが打てる玉が来るまで待って、確実に狙いすまして打つスタイルです。
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