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2024年最初の米雇用統計は「逆張り」の好機か。安全策で稼ぐドル円トレード戦略=ゆきママ

年末年始、注文が薄い中でドル円は乱高下となっています。そして、月に1度のお祭り相場と言われる雇用統計ですが、FRBの利下げの織り込みが焦点となる中で、いつも以上に重要な意味を持ちますから、しっかりこの記事を読んで取り組んでいただければと思います。(ゆきママ)

️利下げ3月スタート、今年6回の利下げ織り込みは行き過ぎなのか?

年明けのマーケットが急激に巻き戻されたのは、1月1日の能登半島地震による日本の早期マイナス金利解除期待が後退したことによる円売り。

そして、もう1つがFRB(米連邦準備制度理事会)による、3月利下げ開始、合計6回(1.50%相当)の引き下げは織り込み過剰である、という懐疑的な見方が増え始めたことによるドル買いがあります。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

このドル高に関しては、年末に売られ過ぎたことによる反動や、年明けの起債ラッシュに伴う金利高も影響していますが、やはり一番大きいのは米国の利下げ見通しというテーマでしょう。

昨年末、Fedウォッチャー(FRBの金融政策の動向を予測するアナリスト)のニック・ティミラオスは、PCEコア・デフレーターを直近6ヶ月分を年率化すると1.9%になっていると指摘しました。

この経済指標はFRBが最重要視するインフレ指標であり、2.0%のインフレターゲットを下回っているということで、話題となりました。

これを踏まえると、米国の5%超という現状の金利は高すぎるということになり、一気に利下げの思惑が加速し、ドル安となりました。

しかし、年明けからの雇用関連の経済指標は、いずれも底堅いか予想を上回る数字となっており、雇用が強く賃金も高いままではインフレ懸念が拭いきれないということで、市場の織り込みは行き過ぎでは、という見方が強まってドルが買い戻されています。

したがって、今日の雇用統計が弱い数字であれば、もはやインフレ要因はほぼなくなりますし、FRBの2大目標は物価の安定と雇用の最大化ですから、利下げを迷う必要はほぼなくなるということで、ドル安となるでしょう。

逆に、強い数字が出るのであれば、ドル円は上値の限界を試す展開になると予想されます。

Next: 先行指標は軒並み改善……米雇用統計で2024年相場の流れが決まる?

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