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ビットコインの過激な楽観論「2038年に10億ドル突破」は本当か?試金石はエルサルバドル法定通貨化=高島康司

ビットコインは5万ドル台を回復した矢先、エルサルバドル法定通貨化の影響か再び急落した。ここからどう動くのか?17年後には10億ドルとの過激な楽観論ほか、逆風と追い風の両方を紹介したい。(『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』高島康司)

【関連】予告されていたビットコイン暴落とその後の倍返し。「クジラ」は年内10万ドルを目指すか?=高島康司

※本記事は『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2021年9月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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ビットコインに過激な強気論

ビットコインの強気相場が続いている。5万ドルを突破すると、次の7万ドルの水準には一挙に行くのではないかと予測されている。そうしたなか、極端な相場予測が発表され、SNSで注目されている(※編注:原稿執筆時点2021年9月6日。9月8日にはエルサルバドル法定通貨化の影響かビットコインは10%急落、4万ドル台半ばまで下がっています)。

最近、金融サービス大手の「フィデリティ」のアナリストが、ビットコインは2038年には10億ドル(約1,100億円)に達するだろうと言ったのだ。いまから17年後だ。これはあまりに極端に楽観的な予測だが、SNSで投資家の間で注目を集めている。

その可能性がまったくないとは言い切れないのではないかとする意見も多い。

専門家の予測の多くは間違っていたが…

多くのアナリストやビットコインの達人たちが長年にわたって予測をしてきたが、たいていは間違っていた。例えばヘッジファンド・マネージャーのマイケル・ノボグラッツは、2017年にビットコインが4万ドルに達すると予測したが、実際は2万2,000ドルだった。

また金融サービス大手、「ビットメックス」のCEOであるマイケル・ヘイズは、やはり2017年にビットコインが5万ドルに達すると予測した。これも大外れだった。

反対に、ビットコインの価格を過小評価する予測もあった。やはり2017年に、影響力のあるアナリストは1,000ドルから848ドルの範囲に下落すると予想した。2017年12月には2万2,000ドルまで上昇したので、これも大きく外れた。

これを見ても分かるように、過去の多くの予測は間違っていた。

したがって、この「フィデリティ」のアナリストの極端な予測も大きく外すかもしれない。しかし、ビットコインの供給量は2,100万コインと決められている。この制限枠を越えた供給はない。

すでに現時点で1,880万5,412.5ビットコインが存在している。これはビットコインの総供給量のほぼ90%だ。ということでは、時間が経過するにしたがって供給量は制限されるので、ビットコイン1単位あたりの価格は上昇するはずだ。

そのような点を考慮して、多くのアナリストは相場の激しい乱高下もありながらも、ビットコインの相場はかなり強気に展開すると予想している。

先の2038年までに10億ドルという予測は極端にしても、2025年くらいまでに50万ドル、100万ドル、また2030年を過ぎると1,000万ドルに達するという予測は多い。

対照的に、弱気の予測はかなり少なくなっている。これを見ると、少なくとも短期的には、ビットコインの相場は強気に展開するようだ。

Next: ツイッターがビットコインを使ったチップ(投げ銭)機能を導入へ

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