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「投資で失敗する人」あるある16選…あなたも当てはまっているかも?=栫井駿介

株式投資を始めたばかりの初心者の方にとって、失敗はつきものです。しかし、同じような失敗を繰り返さないことが、成功への第一歩となります。今回は、株式投資の初心者が陥りやすい「16の失敗」を、具体的なエピソードとともにご紹介します。すでに投資をしている方も、これから始めようとしている方も、ぜひご自身の経験と照らし合わせながらご覧ください。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

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誰もが経験アリ?投資初心者がやってしまう「16の失敗」

1. パスワードを忘れる

投資を始める第一歩として証券口座を開設したものの、その後ログインするためのパスワードを忘れてしまうことは、意外によくある失敗です。現在、証券口座のセキュリティは非常に厳しく、パスワードも複雑になっているため、忘れると再設定に手間がかかります。せっかく口座を開設したのに、ここでつまずいて投資を諦めてしまうのはもったいないことです。証券会社に連絡すれば、なんとか対応してもらえるので、諦めずにまずはログインを試みましょう。

2. 銘柄を間違える

いざ株を買おうとした時に、意図しない銘柄を間違って購入してしまうケースがあります。これは、似たような会社名や、親会社と子会社で名前が似ているケースが多いためです。 例えば、このようなものが挙げられます。

  • サムコ<6387>とSUMCO<3436>:いずれも半導体関連ですが、異なる会社
  • 東レ<3402>とトーリ<7971>:東レは繊維、トーリは建築関係の内装材メーカー
  • アシックス<7936>とアサックス<8772>:アシックスはスポーツ用品、アサックスは不動産担保ローン
  • ソフトバンクグループとソフトバンク:ソフトバンクグループは持ち株会社で、ソフトバンクは携帯電話会社
  • イオン系列:イオン、イオン九州、イオンフィナンシャルなど「イオン」と名の付く上場子会社が多数存在
  • GMOグループ:GMOインターネットグループを親会社に、GMOインターネット、GMOグローバルサイン、GMOフィナンシャルホールディングスなど、非常に多くのGMO関連会社が上場している

 

これらの例からもわかるように、似た名前の会社は少なくありません。購入時には、銘柄名だけでなく必ず証券コードも確認することが非常に重要です。

3. 売り注文と買い注文を間違える

売買の注文画面では、株数や金額の入力項目は売り注文と買い注文で共通しているため、誤って売りと買いを逆にしてしまうことがあります。注文を出す際には、売買の種類をしっかり確認しましょう。

4. 発注してなかった

注文手続きを進めていくと、ほぼ必ず「この内容でよろしいですか?」という確認画面が表示されます。しかし、その確認画面が出る前に「発注できた」と思い込んでしまい、実際には注文が完了していなかったという失敗もよくあります。

特に、株価が急落して買いのチャンスが訪れた際など、滅多にない機会を逃してしまうと大きな損失につながりかねません。注文後には必ず発注履歴を確認する習慣をつけましょう。

5. 証券会社の営業トークに乗せられる

投資初心者は、証券会社の営業担当者が勧める銘柄を「間違いのない情報」として鵜呑みにしてしまう傾向があります。

しかし、彼らはノルマを抱えていたり、手数料稼ぎのために特定の金融商品を推奨していることが多いのが実情です。確実に上がる株を知っていれば、担当者自身が投資しているはずです。

特に、「ここだけの情報」と持ちかけられる複雑な仕組み債などは、避けるべき商品です。

手数料が高額な投資信託にも注意が必要で、営業担当者の話は「話半分」で聞く姿勢が大切です。

6. インフルエンサーの言いなり

インターネット上には、SNSやYouTubeなどで「絶対に上がる」「確実に儲かる」といった甘い言葉で投資情報を発信するインフルエンサーが多数存在します。
しかし、「絶対」「確実」といった言葉を使う人ほど怪しいと考えるべきです。株式投資に確実なリターンは存在せず、経験豊富なプロの投資家でさえ、常に不確実性と向き合いながら投資を行っています

良い面と悪い面の両方を説明し、決して「絶対」という言葉を使わない情報源を信頼するようにしましょう。

番外編:なりすまし詐欺

投資の世界では、有名な投資家やインフルエンサーのなりすまし詐欺が横行しています。X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどで、本人の写真や名前を使い、偽の情報や詐欺的な金融商品を勧誘するケースが多発しています。これらの詐欺は、単なる失敗ではなく犯罪です。公式アカウントであることを確認し、安易に個人情報や金銭を渡さないように十分注意してください。

Next: 無限ナンピン地獄!?まだまだある、誰もがやっちまった失敗とは…

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