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30日の香港市場概況:ハンセン指数は反発、中国当局の産業支援策に期待

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30日の香港市場は反発。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比219.37ポイント(0.86%)高の25854.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が99.31ポイント(1.12%)高の8991.02ポイントで引けた。

海外市場の軟調さを背景に序盤は慎重な取引となったものの、中国当局による産業支援策への期待感が広がり、センチメント改善に寄与した。売り材料としては一部の景気敏感セクターに利益確定の動きがみられ、相場の上値を重くした局面もあった。これにより投資家心理には警戒感と押し目買い意欲が併存する展開となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、テクノロジー・半導体関連が買われた。バイドゥ(9888/HK)が8.9%高、中芯国際(0981/HK)が4.2%高、舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%高となった。原油や資源関連でも中国海洋石油(0883/HK)が4.0%高、紫金鉱業(2899/HK)が3.6%高と堅調だった。中国当局によるAIや半導体分野の産業支援策への期待が、買い材料として意識された。

情報・通信セクターはまちまちの展開、中国聯通(0762/HK)は1.3%安、シャオミ(1810/HK)は2.0%高と健闘したが、携帯通信事業を手掛けるチャイナテレコム(0728/HK)は0.2%高にとどまり、セクター全体の伸び悩みが相場の重荷となった。

半面、生活消費関連では宝飾品の周大福珠宝集団(1929/HK)が1.5%安、飲料の百威亜太(1876/HK)が1.7%安と冴えない展開。景気減速懸念や消費意欲の鈍化が売り圧力を誘った。

不動産関連では龍湖集団(0960/HK)が1.7%安、新鴻基地産(0016/HK)が0.3%安となり、利益確定売りが広がった。バイオ関連ではアリババヘルス(0241/HK)が0.4%安、イノベント・バイオロジクス(1801/HK)が0.3%安と軟調だった。その他、太陽光ガラスの信義光能(0968/HK)が0.66%安、玩具メーカーのポップマート(9992/HK)は4.6%安と下げが目立った。

本土市場は10日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16ポイント安の3965.12ポイントで取引を終了した。

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