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米国株の神・中島聡が解説。「安心して株を長期保有できる会社」と「厳しいビジネス業界」

「米国株を買うなら中島聡のメルマガを見ろ」と投資家の間でも評価されている中島聡氏。
そんな中島氏に直接質問できる貴重な場所が、『週刊 Life is beautiful』です。
今回は「質問コーナー」から、Amazonの優位性および今後の成長性やアドバンストマイクロデバイスの株について、BMWの現状など、その内容の一部をご紹介します。

※有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』好評配信中。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

質問:Amazonの優位性および今後の成長性は?

早速ですが、Amazonについて質問です。

中島さんはApple、Meta、Googleといった企業に関連する話題に触れられることが多くありますが、Amazonについては言及が少ないように思われます。

中島さんから見たAmazonの優位性および今後の成長性についてご意見お伺いできれば幸いです。
《回答》
Amazonのことは、数年前まではよく書いていましたが、確かに最近はあまり書いていませんね。

Amazonの強さは、とにかくインフラの規模です。クラウド・インフラやe-コマースはもちろん、物流(fulfillment)に関しては、圧倒的な規模を持っており、Amazonの優位性は、簡単には揺るがないところまで到達していると言えます。

ここまで大きくなってしまうと、「爆発的な伸び」はあまり期待出来ませんが、すでにAmazonは私たちにとってなくてはならないサービスになっており、安心して株を長期保有できる会社だと言えます。

質問:アドバンストマイクロデバイスはどのような成長を遂げると予想する?

アドバンストマイクロデバイスの株に注目しています。

現在は決算内容、株価、共にエヌビディアが半導体業界を引っ張っており、次に成長する半導体銘柄を調査しています。

学習、推論分野においてエヌビディアのGPUは高い性能で優位性をもっていると思いますが、先日アドバンストマイクロデバイスの、リサンスーCEOが推論分野においては、同社が有利と見ていると発言されています。

中島様は、アドバンストマイクロデバイスは今後どのような成長を遂げると思われるでしょうか?抽象的な質問で申し訳ありませんが、御意見頂けますと幸いです。
《回答》
アドバンストマイクロデバイス(以下AMDと省略)はとても良い会社だと思いますが、NVIDIAのCUDAを活用した「囲い込み戦略」のために、差を大きく広げられてしまっています。

しかし、AMDも何もしていないわけではなく、特に推論プロセスに関しては、ソフトウェア・スタックをしっかりと用意し、NVIDIAに十分に対抗できる性能のサーバーを提供できるようになっています。

以前にもこのメルマガで書きましたが、推論プロセスに関して言えば、NVIDIAが学習プロセスと同様にシェアを持つことは難しく、AMDにも十分にチャンスがあります。

しかし、推論プロセスに関しては、Groq、Cerebras、SambaNovaなどのAIベンチャーも数多く誕生しており、AMDもうかうかはしていられません。

質問:AIが発展する中、教員はどのように価値を提供すべき?

スポーツ科学を専門とする大学教員です。AIの発展により、学生が授業内容をAIで簡単に調べて学べる時代が進む中、大学教員の役割が変わるのではと考えています。特に、AIが人以上に体系的で分かりやすい解説を提供できつつあります(orすでになっている)。

そこでお伺いしたいのですが、AIが発展する中で、5年後や10年後、大学教員はどのような立場で教育に携わるべきでしょうか?また、大学という存在が残る前提で、教員がどのように価値を提供すべきとお考えでしょうか?

《回答》
学校の教員の本来の仕事は、学生に学ぶ環境・機会・刺激を与えることにあることを考えれば、自ら教壇に立って教えるよりも、AIにマンツーマンで教えさせた方が効果的であるならば、後者を採用すべきです。

そんな時代の教員の役割は、技術の進歩に応じて、最適な学習環境を生徒に与えることにシフトして行っても不思議はありません。

質問:BMWの現状について教えてください

BMWの現状について教えてください。

「本当はスポーツカーを作りたいが規制などがあり、仕方がなく電気自動車を作っている。電気自動車は全く利益が出ていない」とBMWで働いている人に聞きました。電気自動車で儲かっているのはTeslaぐらいなのでしょうか?

《回答》
GM、Ford、フォルクスワーゲンも同様で、電気自動車で利益を出せているのは、Teslaと中国の自動車メーカーだけだ、というのが私の理解です。

電池も含めた製造ラインに思い切った投資をし、大量生産でコストを下げない限りは厳しいビジネスです。

なぜメルマガ「週刊 Life is Beautiful」なのか?【初月無料】

中島聡氏のメルマガは、読者が直接質問できる「質問コーナー」が人気で、まるで彼の頭の中をのぞくような感覚を味わえます。質問コーナー以外にも、中島氏の近況報告や最新AI技術の専門的な解説、彼が注目した記事への考察など、多彩な内容が満載。月額880円で2万文字以上の濃密な情報が読めるうえ、初月は無料。月の途中からの購読でも全ての号が届くので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

以下では中島聡氏のことをよく知らない方のために、彼がどのような人物なのかを改めて簡単に紹介します。

米マイクロソフトでWindows 95、Internet Explorerなどを開発

中島聡さんは、日本で初めて米国マイクロソフトに転籍した天才エンジニアとして知られ、「Windows 95の父」とも称されています。1985年に早稲田大学大学院を卒業しNTTに入社するもすぐにマイクロソフト日本法人に転職。その後1989年に米マイクロソフトに移り、Windows 95やInternet Explorerの開発に携わり、「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」機能の実装を手掛けています。中島さんは、その後もマイクロソフトで重要な役割を果たし、技術の進化に大きな影響を与えています。

新NISA民にも人気、伸びそうなベンチャー企業を見極める先見の明

今後成長しそうなベンチャー企業の分析にも定評があり、ここ最近は「米国株を買うなら中島聡のポートフォリオを真似すればいい」「投資家たちはまず中島聡のメルマガを読め」とまで言われ、米国株戦略を参考したい投資家や、今年になって投資をはじめた新NISA民からの登録が激増しています。

中島聡 伝説1:2014年にNVIDIA株購入

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今年時価総額が3兆円ドルを超え、米マイクロソフトや米アップルを抜いて世界首位に躍り出たNVIDIA株を2014年時点で購入している(分割前、1ドル以下)。その後NVIDIAの株価は200倍に。彼の注目する株の銘柄には、先見の明があり、同じ個別株を保有するだけで稼げるとまで言われるほど。

中島聡 伝説2:2016年にテスラ株購入

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彼は2016年にテスラのモデルXを購入した際、その金額と同額のテスラ株を購入し、現在も保有しています。テスラはその後、2020年には株価20倍、時価総額でトヨタを超えたと話題になりました。

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中島聡 伝説3:2019年にZOOM株購入

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コロナ禍で脚光を浴びることになった「Zoom」を提供するZoomビデオコミュニケーションズの将来性を早い段階から見抜き、いち早く投資。

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※この分析に用いているチャートプラットフォームはTradingViewの提供です。
※ビットコイン及び仮想通貨に関するすべての記述は、あくまでもメルマガ内の意見および見解を示したものであり、特定の仮想通貨の購入、売却または保有を推奨するものではありません。

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