米ドル/円は上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で109円90銭を割り込むことである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年2月9日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円 節目を越えるか
<先週の動き>
新しいペンタゴンが真横に描き足される場合に越えていくライン、ここではBCラインとなるのだが、そのBCラインに到達すると流れが変わることが多いというのがペンタゴンチャートの特徴でもある。よって、今回BCラインが下値支持線になるのか否かがポイントになった。実際には、BCラインに沿って反発し、A点水準に迫っている。
次の注目日は2月13日前後である。
A点水準:約110円50銭
B点水準:約106円
C点水準:約113円25銭
<今週のポイント>
軟調な展開が続くのであれば、ACラインを意識した動きが続くことになろう。
なお、ペンタゴンが真横に描き足されるのであれば、上値抵抗線BCラインに到達した前後より流れが変わる可能性も出てくることから、現在値とBCラインの位置関係にも注意が必要になってくる。
<現在の相場状況>
(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。
下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で109円00銭を割り込むことである。
<今週のメインシナリオ>
堅調な展開となっている。右肩上がりのBCラインに沿って推移をしている。また、下値支持線BDラインも控えているからだ。この場合、110円台乗せからA点水準を越えていくことが求められる。
<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。先週末の終値がBCラインを割り込んできている。また、A点水準の節目に到達もしたからである。したがって、流れが変わる可能性がある。この場合、108円を割り込んでくる可能性がある。
ユーロ/米ドル 軟調な展開が続く
<先週の動き>
軟調な展開が鮮明になるのであれば、右肩下がりのACラインに沿った展開が考えられていた。実際には、右肩下がりのACラインに沿った軟調な展開が続いている。
次の注目日は2月11日前後である。
A点水準:約1.110ドル
C点水準:約1.06ドル
<今週のポイント>
週明けにC点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過していく。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かがポイントになる。
軟調な展開が続くのであれば、下値支持線CDラインを割り込むことが考えられるのだが、下げ止まるのであれば、CDラインは下値支持線となっていこう。
<現在の相場状況>
(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの下落局面である。
上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で1.107ドルを越えることである。
<今週のメインシナリオ>
軟調な展開が続いている。右肩下がりのACラインに沿って推移している。また、右肩下がりの上値抵抗線BCラインが控えている。そして、B点が位置する時間帯を通過した後も下落が続いているからだ。この場合、1.09ドルを割り込んでくることになろう。
<サブシナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きに移行する可能性も残っている。下値の節目水準p点水準に接近していることに加え、BCラインに到達すると流れが変わる可能性があるからだ。この場合、1.110ドル台に乗せてくることが期待される。