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だからリップル(XRP)は上昇しない。明らかになった停滞理由と今後の上昇時期=高島康司

やっとXRPが上昇しない理由が明確になってきた。これを詳しく解説し、最新の今後の相場予想も紹介する。(『 ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン 』高島康司)

※本記事は『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2025年12月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

XRPが上昇しない理由

XRP ETFが続々と発表になっているものの、XRPの相場は低迷している。前回の記事でも上昇していない理由を書いたが、先週になって上昇を抑制している真の原因が明らかになってきた。前回の記事とも重複するが、これまでに明らかになっている理由を整理する。

XRPのETF(上場投資信託)が実際に相次いで発売され、記録的な資金流入があるにもかかわらず、期待されたほどの爆発的な価格上昇が起きていない現状について解説する。

結論から言えば、現在の停滞は「材料出尽くしによる利確売り(事実売り)」と「長期保有者の売り圧力」が主な要因だ。

<理由その1. 「期待」で買われ、「事実」で売られた>

投資の世界には「噂で買って、事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」という格言がある。XRP価格はETF承認への期待感から、2025年を通じてすでに大きく上昇していた(年初来で数倍の上昇)。

11月から12月にかけてBitwise(ティッカー:XRP)、Canary Capital(XRPC)、21Shares(TOXR)などが実際にETFをローンチしたタイミングで、短期的なトレーダーが一斉に利益確定の売りに出たため、上昇圧力が相殺されている。

<理由その2. 「古参」保有者の戻り売り>

これがXRP特有の最も大きな要因だ。XRPには、2017年〜2018年のバブル期や、その後のSEC(米証券取引委員会)との訴訟期間中に高値で掴み、長年含み損に耐えてきた長期保有者(いわゆる「塩漬け」組)が大量に存在する。

ETF承認で価格が上昇し、ようやく「救済」された彼らが、安堵して手放す売り注文を出している。ETFによる機関投資家の強烈な買い(インフロー)を、この長年の売り圧力が吸収してしまっている構図だ。

<理由その3. 機関投資家の資金流入は「徐々に」効く>

ETFの効果は本来、即効性よりも持続性にある。ビットコインETFの時もそうだったが、承認直後に急騰した後、一度下落または調整局面を迎え、その後数ヶ月かけて機関投資家の資金が安定して入ることで本格的な上昇トレンドを作った。

現在、BitwiseやCanaryなどのETFは記録的な取引高を記録しており、機関投資家の需要自体は本物だ。今の「売り」を消化しきった後に、需給バランスが好転する可能性が高い。

Next: いつ上がる?強烈な買いと、長年の強烈な売りがぶつかり合っている…

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