昨年の芸能界で大いに話題となった、杏さんと東出昌大さんとの離婚騒動だが、その二人の間で養育費を巡るトラブルが表面化。なんと東出さんは「1人あたり月1万円」という、あまりにも渋すぎる提示をしている模様で、ネット上では批判の声が渦巻いている。
問題を報じた女性セブンの記事によると、杏さんと東出さんの間には4歳の双子と3歳の男児という3人の子どもがいるとのことだが、東出さんが提示した養育費の額は子供1人につき月1万円。子供が3人いるものの、それでも月3万円だという。
さすがの杏さんも、子の父親としての誠意の欠片が全く感じられない提示額にショックを受けた模様で、養育費の交渉は未だまとまっていないとのこと。そのため、離婚からそろそろ1年が経つにも関わらず、東出さんからの養育費の支払いがまだ始まっていない状況だという。
あり得ない金額提示は養育費「逃げ得」のためか
双方の収入や子供の年齢などから、おおむねの基準額が算定される養育費。裁判所のサイトをチェックすると、子供の人数や年齢、さらに養育費を支払う側・受け取る側の収入に応じて、どれぐらいの額が妥当なのかを示した早見表のようなものが用意されている。
先ほど記事には、東出さんが提示した「月に1万円」は、養育費を支払う側の年収で言えば200万円ほどになる、との記載がある。杏さんの収入次第ではあるものの、確かに先の表で確認してみると、年収200万円ならば月に1万円という養育費もありえる話のようだ。
ただ、そうなると当然のように疑問となってくるのが、本当に東出さんは「年収200万円」状態なのか、という点である。
昨年の離婚直後に出た記事では、東出さんの年収は3,000万円から1,000万円までダウンしたとある。記事では、仮に杏さんの年収が東出と同じ1,000万円だった場合、東出さんが支払う養育費の総額は11万円弱。もし杏さんの年収が1億円の場合、これよりもかなり低くなる可能性がある、としている。
実際、離婚騒動によるイメージダウンにより、完全に干されるのではと噂されていた東出さんだが、さすがに高額ギャラが見込めるCMの仕事は、出演料を値下げしてもゼロという厳しい状況が続くが、今年3月に行われた謝罪会見で報道陣にフルボッコにされたことで、業界内で同情が集まったようで、最近では映画を中心に仕事はそこそこ入ってきているとの報道もあり、さらに露出が少なくて済むナレーションの仕事もこなしているという。
CMなどの降板による3億円超とも言われる損害賠償は、所属事務所がひとまず立て替えているということで、その弁済のため「奴隷契約」を結んでいる可能性はあるものの、とはいっても上記のように仕事が途絶えない状況であれば、先述の1,000万円という線はあっても、少なくとも年収200万円という悲惨な状況はさすがになさそうである。
しかも、離婚後の東出さんのプライベートを捉えた記事によると、離婚が成立してしばらくすると、結婚前からお盛んだったという「飲み歩き」を再開させ、さらに趣味である狩猟にも勤しむなど、なんとも楽し気なご様子。飲み歩きや趣味も、当然タダではできないのは言うまでもない。
そうなると、やはり今回取沙汰されている養育費「1人あたり月1万円」というのは、東出さんが困窮していて金銭的に余裕が無いからでは決してなく、払える状況にも関わらず「ケチってる」との見方が、大勢を占めるのも当然の話である。親権は杏さんとはいえ、子の父親として面倒をみる気はまったくなく、できることなら養育費の「逃げ得」を決め込みたい。さらにいえば「1人あたり月1万円」という金額提示は、養育費交渉の長期化を狙うための、あえての最低額提示だったのでは……との疑念も浮かび上がってくる。
養育費未払いで「ワープワ俳優」に転落か
3組に1組の夫婦が離婚していると言われている日本だが、最近では離婚後に養育費が支払われず、母子家庭あるいは父子家庭が困窮するというケースが増えているという。そのような状況に対し、国も養育費の立て替え払いや強制徴収などの新制度導入の是非を議論しはじめ、地方自治体のなかでは独自で養育費の一部を立て替え・回収を始めるところも出てきている。養育費の問題はあくまで(元)夫婦の男女間の問題、そんな捉え方も過去にはあったかもしれないが、いまや養育費の「逃げ得」狙いは社会通念上、決して許されない行為となっている。
さらに一般人ならまだしも、俳優などといった芸能人の場合、「養育費未払い」という行為は、イメージ的に大きなダメージとなる可能性が高い。
現に、流れ星・瀧上伸一郎さんとタレントの小林礼奈さんとの離婚騒動の際も、「養育費が支払われない」と訴えた小林さんに対し、瀧上さんは「“養育費支払ってない”というイメージは一応芸能人として最悪でしょ!と思ったのでこの部分に関してのみ捕捉説明させて頂きました」と打ち消しに躍起だった。東出さんにしても、先の「不倫離婚」で底を打ったはずの好感度が、今回の「養育費未払い」によって、その底がさらに突き破られる可能性も無きにしもあらず。そうなると、これまで以上に仕事から干された東出さんが、本当に年収200万円の「ワープワ俳優」に転落してしまうことも、今後大いに考えられるだろう。
もっとも杏さん自身は、離婚後も変わらず仕事は好調のようで、恐らくは母子の暮らしが金銭的に立ち行かなくなることはなさそうだが、だからといって東出さんが養育費の負担から逃れられることには決してならない。杏さんやお子さんに誠意を見せるためにも、また自身の今後の俳優活動のためにも、ここはしかるべき金額を払うのが、どう考えても得策のようである。
Next: 「子供1人につきダルビッシュは月200万」