プーチン大統領は北方領土を日本に返すつもりなど1ミリも考えていない。「移民」という武器を使い、今度は北海道が奪われることを警戒すべきだ。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
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プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、主にアメリカ株式を中心に投資全般を扱ったブログ「フルインベスト」を運営している。
今度は北海道を奪いに来ると考えよ
日本人の中にはロシアのプーチン大統領を好意的に見る人も多いが、プーチン大統領はれっきとした独裁者であり、暗殺魔であり、策謀家である。プーチン大統領が北方領土を返すとか思っては絶対にいけない。プーチン大統領は北方領土を返すつもりなど1ミリも考えていない。
ロシアは犯罪国家であり、無法国家でもある。日本も犠牲者だ。ロシア(旧ソ連)は日ソ中立条約を一方的に破棄し、ロシア(旧ソ連)は違法に対日軍事行動を起こし、ロシア(旧ソ連)は民間人を殺害・レイプし、ロシア(旧ソ連)は日本軍兵士を強制抑留した。
ロシアは自分たちの都合しか考えない点で中国と似たり寄ったりの危険な国家であるのは間違いない。
日本は今、北方領土問題でロシアと話し合いをしたら道が拓けると思っているのだが、こういうところが日本の甘さであり、愚かさである。ロシアは奪い取ったものは絶対に返さない。日本は、こう思わなければいけないのだ。
「ロシアは北方領土を返すどころか、ここを軸にして今度は北海道を奪いに来る」
北海道を虎視眈々と狙っているのは中国だけではない。ロシアもそうだ。歴史的に膨張主義を取っていた国は、今も領土拡大が自国の影響力の行使だと考えているので、それを止めることはない。
ジョージアはロシアに何をされたのか?
グルジア(Georgia)という国がある。今はジョージアという国名になっている。日本人はこの国のことを簡単にでも知っておく必要がある。何を知っておく必要があるのか。それは、「ロシアに何をされたのか?」という部分だ。
この国はロシアに何をされたのか。
ロシアがまだソビエト連邦と呼ばれた時代。ソ連は実はジョージアという国の領土を奪い取るためにひとつの戦略を行っていた。それは、大きな意図を持って「ロシア系の移民をジョージアに大量に送り込む」という戦略だ。
それは1年や2年の戦略ではない。数十年に及ぶ戦略だ。ジョージアはソビエト連邦を構成する国の1つだったが、この国はかねてから独立精神が旺盛で、いつでも連邦を抜ける気配があった。
ロシアはそれを良しとせず、この国を永久にロシアから離脱しない方策が必要だった。そのために長期計画で行われたのが「ロシア系の移民をジョージアに大量に送り込む」戦略だったのだ。
移民を送り込んでどうするのか。ロシア系移民を多数派にしてロシア系が大多数の地域を作り上げあると、ロシア系移民に自治権を求めて住民投票して、祖国ロシアへの帰属を決めるのだ。
ジョージアは実は国内で多数の少数派民族を抱えている。ジョージアは国内を取りまとめるために少数民族をジョージアの文化に馴染ませようとしているのだが、少数民族はこれに反発し、ロシアに庇護を求めていた。
ロシアはこれらの少数民族を庇護し、ジョージアを混乱させるために少数民族に自治権の要求や独立をけしかけてジョージア政府を弱体化させ、乗っ取りを企んだ。ジョージア政府はこれに反発してロシアと戦争を行うのだが、ロシアはそれを待ってジョージアに侵攻し、領土を奪い取るのだった。
実は、これと同じ手をウクライナでも使っている。ロシアはウクライナにもどんどんロシア系移民を送り込み、自治を叫ばせ、自国民の保護という名目で軍を派遣し、国を分断させて領土を実質的に奪った。