「20円近い円高、その後のリバウンド…2025年のドル円相場は一体どこに向かうのか？」
今年に入ってから、為替市場の動きが激しさを増している。年初の158円台から一時144円台前半まで約14円もの円高が進行し、その後再び150円台への反転、そして現在は再び143円台で推移。まさにジェットコースターのような値動きに、多くの投資家が翻弄されているのが現状だ。
そんな中、メルマガ『【動画で解説】洞口勝人の「ザッ 資産運用！」』の著者であり、資産運用のエキスパートとして長年相場を見続けてきた洞口勝人氏に激動の為替相場の未来と今後の備えについてお聞きしました。
（※本インタビューの動画全編はこちらでご視聴いただけます。）
31年の長期チャートが示す「8年サイクル」の真実
洞口氏が独自に分析する為替の長期トレンドは興味深い。31年間のチャート分析によると、円安のピークは約8年ごとに訪れるという規則性があり、この「8年サイクル」はプロの間では広く知られた現象だという。
現在の状況について、洞口氏は「日本が金利をゆっくり上げようとしていて、アメリカの方はゆっくり下げようとしているので、金利差が縮まっていこうとして円高になって、そこにトランプ関税が入ってきた」と分析。短期的な変動の背景には、両国の金融政策の方向性の違いがあることを指摘した。
個人投資家が今すべきこととは？
では、このような激動の為替相場において、個人投資家はどのような戦略を取るべきなのか。洞口氏が一貫して強調するのは「長期積立、分散、低コスト」という投資の基本原則だ。
特に注目すべきは、まとまった資金での一括投資を避けることの重要性だ。「155円とかで巨額なお金をまとめて買うと、今までもう10円ぐらい負けちゃっている」と具体例を挙げ、タイミングの分散の重要性を説く。
2025年の展望：127円への回帰シナリオ
2025年の為替動向について、洞口氏は「127円ぐらい」への回帰を予想している。アメリカの景気悪化データが出てくることで、利下げモードが加速し、円高方向への動きが強まるとの見通しだ。「今はちょっと残念ながら（ヘッジコストが）取られちゃう」状況だが、長期的な流れとしては「ぶれながら円高へ向かっている」と分析している。
米ドル/円 月足（SBI証券提供）
実際の投資手法として、洞口氏自身も実践している「毎日積立」による外貨建て資産の構築方法も紹介された。
今回のインタビューでは、超長期チャート分析や、具体的な投資商品の選び方まで、さらに詳しい解説が展開されています。為替相場の「真空地帯」現象や、将来の大幅な円安リスクに備える戦略など、記事では紹介しきれなかった貴重な情報が満載です。
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