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伝説のディスコ『マハラジャ祇園』復活に想う、日本株バブル再来の条件=高梨彰

バブル期の象徴、祇園の高級ディスコ『マハラジャ』が復活するとのこと。ただ、相場の人間は「復刻版」のニュースを見聞きすると、経済の停滞を連想しがちです。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)

※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2017年9月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高梨彰(たかなし あきら)
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。

バブルの象徴、京都祇園の『マハラジャ』が復活。株価はどうだ?

20年ぶりの「復刻版」

9月です。Septemberです。Earth Wind & Fireです。そういえば9月13日に、バブル期を代表する存在だった祇園の高級ディスコ『マハラジャ』が復活するとか。20年振りとのことです。アースのLet’s GrooveやBoogie Wonderlandなんかも流れるのでしょうか。まさか「恋ダンス」は無いでしょうし。

相場の人間として「復刻版」のニュースを見聞きすると、経済の停滞を連想しがちです。事業展開の範囲がある程度想定できてしまうためです。しかしこのニュースを目にしたとき「おっ」と見入ってしまいました。あくまで個人しての感覚ですが、それだけ目新しい話題が乏しいかと。

見慣れすぎた日経平均構成銘柄

日経平均株価の構成銘柄一覧を改めてみると、それこそ「復刻版」です。新聞等でも目にしますが、どの企業も伝統や実績はありながら、一見するとそれだけで終わってしまいます。本当は昔とは異なるビジネス展開をしている企業も多いのに、225銘柄すべてが馴染みのある企業だと、そんな多角化も霞んでしまいます。

だからこそ新興企業への投資が大切となるのですが、市場が小さいままです。一方で、新興企業でも日経平均に採用されれば、自動的に売買高は増えます。知名度も上がります。しかも日経平均株価の鮮度も上昇します。

日経平均株価には先物もあり、先物オプションの取引も活発です。「TOPIX(東証株価指数)が本当の日本株の実力だ」とおっしゃる声も耳にしますが、日経平均株価の知名度とインフラの充実ぶりには敵いません。

日経平均2万円」と聞けば、人々も「おーっ」くらいの明るい声は出してくれるはずです。反対に「いやTOPIXはもう1700だ」と言ったところで、ほとんどの人は「???」ではないでしょうか。

祇園の『マハラジャ』が舞妓さんとのコラボだけでなく、現代との「ケミストリー」を起こせば、『マハラジャ』のブランド力がさらに引き立つはずです。日経平均株価にしてもそのネームバリューを下地として、採用銘柄を今こそ100くらい入れ替えれば、過去の大幅入れ替えとは異なった効果が得られるのではないかと。合わせて株式分割でも統合でもやって寄与率の偏りも改めちゃえばいいのです。

なんて言っても、「大人の事情」が許さないのでしょうね…。ホントもったいないです。2万円を大きく超えない理由の1つであるはずなのですが…。

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今回のまとめ

  • 『祇園のマハラジャ』と「日経平均株価」がかぶる
  • 『マハラジャ』も「日経平均株価」もブランド力はある
  • ケミストリーを起こす機会なのでは

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8月配信分
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・ワンチャンスを待ってみる(8/1)

7月配信分
・実とみね子と変動率(7/31)
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・米金利上昇を抑えるトランプ(7/13)
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6月配信分
・株安・債券安と物価上昇率(6/30)
・サイバー攻撃を実感(6/29)
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・結局「FOMC後の米株」(6/9)
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高梨彰『しん・古今東西』』(2017年9月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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