13. 口座を放置
「ただ時が過ぎる」の延長で、塩漬け株を抱えたまま、証券口座自体を放置してしまうことがあります。これは投資から一時的に離れてしまう状態です。稀に、放置していた株が驚くほど復活し、大きな利益になっている幸運なケースも存在します。
もし心当たりのある方は、一度ご自身の口座を確認してみるのも良いでしょう。しかし、多くの場合、損失が確定できないまま、その資金が他の成長機会に回せない状態が続くことになります。
14. 売ったやつが上がる
塩漬け株が一部復活したり、保有株がわずかな利益を出したりした際に、すぐに利益確定のために売却してしまうことがあります。しかし、売却した途端にその株が大きく上昇するという現象は、株式投資の「あるある」です。
なぜなら、多くの個人投資家は「少しでも利益が出たら売ってしまいたい」という心理が働くため、その株が上がる本当の理由(業績の好転など)を見過ごしてしまうからです。
株価が上昇している背景には良い理由があることが多いため、安易な利確は大きな成長機会を逃すことにつながります。
15. 塩漬け株だけが残る
利益が出た株はすぐに売却してしまい、損切りできなかった含み損の株(塩漬け株)ばかりがポートフォリオに残ってしまう状態は、投資がうまくいっていない個人投資家によく見られる特徴です。
うまくいっている投資家は、評価額がマイナスになっている株がほとんどありません。これは、彼らが適切に損切りを実行できている証拠であり、損切りは投資における「正義」とも言える重要な行動です。
16. 飽きる
株式投資は、決して簡単なものではなく、すぐに成功できるものでもありません。失敗が続いたり、思うように利益が出なかったりすることで、投資自体に「飽きて」しまい、途中で諦めてしまう人も少なくありません。
しかし、投資はうまくいった時も、失敗した時も、その原因を深く見返して学び続けることで、どんどん面白くなっていく「ゲーム」のようなものです。
途中で諦めてしまうのは非常にもったいないことなので、諦めずに学び続ける姿勢が大切です。もし個別株投資が難しいと感じるなら、インデックスファンドの積立投資から始めるのも良い選択肢です。
これらの失敗談は、多くの投資家が経験する「あるある」です。失敗を経験から学び、次に活かすことで、あなたの投資スキルは必ず向上します。ぜひこの内容を参考に、ご自身の投資を見直し、より良い投資人生を築いていってください。
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『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年6月18日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。