7. “夢”を見て買う
投資初心者は、ある企業の素晴らしい技術や、社長の好意的な発言など、ポジティブな情報だけに目を奪われ、「大成功できる」という夢を抱いて株を買ってしまうことがあります。しかし、どんなに優れた企業にも必ずネガティブな側面やリスクが存在します。
投資判断を下す際には、良い面だけでなく、潜在的なマイナス面も考慮に入れることが極めて重要です。
8. 超高値掴み
「夢を見て買う」の延長線上に、「超高値掴み」という失敗があります。
株価が大きく上昇している時期には、その企業に関する良い情報がメディアやSNSで大量に報じられがちです。こうしたポジティブなニュースに煽られ、すでに割高になった株価で飛びついてしまうのが「高値掴み」です。
これは「よりバカ理論(The Greater Fool Theory)」とも関連しており、高値で買った株をさらに高値で買ってくれる「よりバカな人」が現れる限り株価は上がるといった考え方が利用されることもあります。
特に初心者は、この「よりバカ」の役割を担ってしまうことが多いので注意が必要です。
9. 無限ナンピン地獄
高値掴みをして株価が下落した際、平均取得単価を下げるために「ナンピン買い」を繰り返す行為です。ナンピン自体は、本当に良い企業であれば有効な戦略ですが、割高な状態で買ってしまった株や、さらに下落する可能性のある株に対して安易にナンピンを始めると、結果的に多額の資金が拘束されてしまいます。
株価が下がり始めた銘柄は、さらに下落が続くことも多いため、ナンピンするタイミングと銘柄選びには慎重さが必要です。
10. 損切りできない
保有株の株価が買値よりも下落した際、自身の判断ミスを認められず、損失を確定したくないために株を売却できないことは、多くの初心者が直面する大きな壁です。
特に、これまでの人生で比較的うまくいってきた人ほど、間違いを認められずに損切りができない傾向があります。
損切りは、損失を最小限に抑え、次のより良い投資機会に資金を振り向けるために不可欠な行為です
損切りができず、含み損を抱えたまま投資を諦めてしまう人も少なくありません。
11. 会社のせいにする
投資した株の株価が下落すると、「このクソ会社が!」「経営陣が全然ダメだ!」と、会社の経営陣や会社自体を批判する人がいます。
しかし、最終的にその株を選んで投資したのはあなた自身です。投資の結果は自己責任であることを肝に銘じ、会社を非難する前に自身の判断を見つめ直すことが大切です。
12. ただ時が過ぎる
損切りができずに含み損を抱えた株を「塩漬け」にしたまま、ただ時間だけが過ぎていく状態です。この段階では、ほとんどの投資家が「もうどうでもいい」と諦めかけていることが多いでしょう。