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UUUM、退所続出もなぜ売上増?再生回数減を補った2つの「選択と集中」、YouTube依存脱却、クリエイター支援の新手とは?=シバタナオキ

HIKAKINやはじめしゃちょーなど多くの有名YouTuberやクリエイターが所属する「UUUM(ウーム)」。2019年後半から所属クリエイターが次々とマネジメント契約を解除したことでも話題ですが、事業にはどんな影響があったのでしょうか?(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2021年2月9日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

Q. クリエイター離脱が話題のUUUM、コロナ禍で売上を伸ばせた2つの「選択と集中」とは?

A. 2つの戦略的取捨選択が上手く行き始めています。
1) ●●クリエイターへのフォーカス
2) ●●へのフォーカス

今日の記事では、UUUMの2020年9月から11月の四半期の決算を取り上げたいと思います。
※参考・画像出典:UUUM株式会社 2021年5月期 第2四半期決算説明資料(PDFファイル)

人気YouTuber離脱でチャンネル登録者数が激減

UUUMと言えば、人気クリエイターが離脱するというニュースが相次いでいたことを覚えていらっしゃる方も多いかと思います。

2019年後半から2021年1月現在までにマネジメント契約を解除した有名YouTuberのうち、チャンネル登録者数が100万人を超えている人は例えばこのような方々です。(登録者数は2020年1月時点)

・ハイサイ探偵団 108万人
・パオパオチャンネル 130万人
・関根理沙 141万人
・エミリン 158万人
・ヴァンゆん 222万人
・すしらーめんりく 545万人
・木下ゆうか 551万人

ここに挙げているだけでも、かなりのチャンネル登録者数がUUUM傘下から失われたことになります。

各種報道では、非常に大きな危機が迫っているかのように報じられていましたが、実際にビジネスとしてはどのようになっているのかを、今日の記事で詳しく見ていきたいと思います。

クリエイター離脱の影響

初めに、クリエイターが離脱したことによる影響を見ていきたいと思います。UUUMにとって最も大事なKPIをひとつだけ挙げるとすれば、動画の再生回数だと言えるでしょう。

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再生回数を見てみると、こちらの棒グラフにある通り、前年比では6%ほど成長していますが、前の四半期に比べると減少しています。

コロナ禍においてはメディアの消費時間が伸びる傾向にある中で減少していることになるので、やはりクリエイター離脱の影響は動画再生回数に出てしまっているとも読み取れます。

Next: 再生回数減少でも売上確保。コロナ禍での事業別の明暗は

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