マネーボイス メニュー

日経、下値メドは15,900円/ダウは下げ止まるか~株式ペンタゴンチャート分析=川口一晃

日経平均株価は依然と下落エネルギーの強い相場が続いている。下値のメドは15,900円前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)

ペンタゴンチャートの見方
(1) ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2) 各点が変化日になる
(3) 各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4) 中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5) 時間の逆行は起きてはいけないこととされている

日経平均株価、ソフトバンク、NYダウ、ナスダックの見通しは?

日経平均株価 下落エネルギーが強い相場

日経平均ペンタゴンチャート

先週のレポートでは、ACラインに注目した。ACラインを超えることが「時間の逆行」になることから、ACラインが上値抵抗線になり上値の重たい展開が続くのか否かがポイントになったからだ。実際には、ACラインに沿った底堅い展開となったのだが、終値でACラインを超えることはなかった。

次の注目日は5月25日前後である。
A点水準:約15,900円
C点水準:約16,900円

今週のポイントは、ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過することで流れが変わるのか否かということである。

【関連】7月末まで日本当局の円売り介入は難しく、またその必要性もない理由=矢口新

あくまでも個人的見解

C点に注目したい。週央にかけてC点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過する。したがって、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになってくるからだ。

値動きのポイント

依然と下落エネルギーの強い相場が続いている。下値のメドは15,900円前後を考えたい。反発上昇エネルギーの相場に転換するポイントは赤丸水準の17,100円を終値で超えていくことである。なお、昨年末からの下落相場のエネルギーが収まるには、18,000円を終値で超えていくことが条件になる、というのは以前から紹介している通りである。

現在のシナリオ

上値は重たいと考えたい。ACラインを超えると「時間の逆行」となることから、底堅い動きは見せても週前半にACラインを超えていく確率は低い。そして、その場合底堅い展開のままC点を通過するとC点が変化日になる確率が高まることが考えられる。すなわち、CDラインそしてCFラインが上値抵抗線になる可能性があるということである。

第2シナリオ

このまま上昇が続いていく可能性も残っている。ACラインに沿って推移していることに加え、下値支持線BCラインも存在しているからである。この場合、赤丸水準を超えていくことになる。

なお、MACDは下げ止まりから、買いシグナルが点灯してきた。スローストキャスティックスの数値は40%を挟んでの動きになっている。

Next: ソフトバンク<9984> 高値を狙うか~今週の個別銘柄分析



ソフトバンク<9984> 高値を狙うか~今週の個別銘柄分析

ソフトバンク<9984>ペンタゴンチャート

ソフトバンクの株価を見ると、2月に安値を示現した後は、右肩上がりに推移をしている。特にADラインが下値支持線になっているがわかる。ただし、A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯に高値を示現後は高値水準で横這いになっている。

次の注目日は5月26日前後である。

今週のポイントは、高値更新となるのか否かということである。

あくまでも個人的見解

ADラインに注目したい。前述したように、ADラインが下値支持線になっている。したがって、ADラインを維持しながら推移することが出来れば、堅調な展開は続くし、高値更新も可能になってくる。

値動きのポイント

上昇エネルギーの強い相場が維持されている。上値の第1メドは6500円前後を考えたい。下落エネルギーの強い相場に転換するポイントは赤丸水準の5200円を終値で割り込んでいくことである。

現在のシナリオ

堅調な展開が続くことが期待できる。上述したように、年初に示現した安値以来、右肩上がりに推移してADラインが下値支持線になっている。そのADラインに絡みながら上昇している。また、先週通過した変化日以降も陽線が続いているからである。

第2シナリオ

上値の重たくなっていく要素も出てきた。A点の付近の動きを見てもBDライン水準が上値の節目になっているのがわかる。そして、そのBDラインに接近しているからである。

なお、MACDはMACD自体が上昇に転じ、買いシグナル点灯寸前となっている。スローストキャスティックスの数値は30%台で下げ止まり、上昇に転じ、40%台に乗せてきた。

Next: ニューヨーク・ダウ 下げ止まることができるか〜米国市場分析



ニューヨーク・ダウ 下げ止まることができるか〜米国市場分析

ニューヨーク・ダウ ペンタゴンチャート

先週のレポートでは、B点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点を通過することで相場の流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、B点以降も下げ止まることなく、やや株価水準を下げてきている。

次の注目日は5月26日前後である。
A点水準:約18,100ドル
B点水準:約17,000ドル

今週のポイントは、下げ止まることができるのか否かということである。

あくまでも個人的見解

BCラインに注目したい。先週末に到達したBCラインが下値支持線になるのであれば、下げ止まりから落ち着いた動きになっていくことが期待されるからだ。逆に言えば、割り込むとBDラインを試す動きから、次のペンタゴンが右下に描き足される可能性も出てくる。

値動きのポイント

依然と上昇エネルギーの強い相場は維持されている。再度上昇に転じた場合の上値のメドとしては18,100ドル前後を考えておきたい。下落エネルギー相場への転換のポイントは赤丸水準の16,750ドルを終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

上値は重たいものの基本的には底堅い動きになっていく可能性がある。下値支持線BCラインの手前から同事線を示現したり、下ヒゲの長いローソク足が出現したりしているからである。また、BCラインを割り込んでも、BDラインも下値支持線として控えている。

第2シナリオ

軟調な展開が鮮明になっていく可能性も出てきた。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も下落が続いている。また、ACライン水準から値を下げてきているのだが、ACラインは上値の大きな節目であり、その節目を再確認した形になっているからである。特に、BDラインを割り込むと弱気が広がるであろう。

なお、MACDは緩やかながらも下落トレンドを示している。スローストキャスティックスの数値は下落が続き、ひと桁の売られ過ぎ状態に入ってきた。

Next: ナスダック 下げ止まりから横ばいに推移〜米国市場分析



ナスダック 下げ止まりから横ばいに推移〜米国市場分析

ナスダック ペンタゴンチャート

先週のレポートでは、ACラインに注目した。ACラインが下値支持線になるのであれば、下げ止まりから落ち着いた動きになっていくことが期待されたからだ。実際にはACラインを維持し、下げ止まりから横這いになっている。

次の注目日は5月24日前後である。

今週のポイントは、下げ止まりから落ち着いた動きになっていくのか否かということである。

あくまでも個人的見解

ACDラインに注目したい。下値支持線ACDラインを維持することが出来れば、その右肩上がりのラインに沿って底堅い動きが期待できるからだ。逆に言えば、割り込むと下値不安が広がる可能性が出てくる。

値動きのポイント

基本的には上昇エネルギーの強い相場が続いている。上値のメドは4900ポイント前後を考えたい。下落エネルギーへの転換のポイントは赤丸水準の4590ポイントを終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

底堅い動きになっていく可能性は残っている。上述したように、下値支持線ACDラインを維持している。しかも、ACDラインの手前で下ヒゲの長いローソク足を示現後、陽線が出現して先週末の取引を終えている。上値抵抗線BCラインも超えて来ているからである。

第2シナリオ

上値の重たい展開が鮮明になっていく可能性も払拭できない。週明けにC点が位置する変化日を迎えるからである。また、下値支持線ACDラインを割り込んでしまうと弱気が広がる可能性があるからだ。

なお、MACDは下落トレンドが続いているのだが、ほぼ横這いとなり、買いシグナルが点灯する可能性も出てきた。スローストキャスティックスの数値はひと桁の売られ過ぎ状態で横這いが続いている。

【関連】参院選波高し。窮地の安倍政権が飲み干した「GDPプラス」という毒杯=斎藤満

☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2016年5月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

☆ペンタゴンチャート分析<株式編>

[月額2,200円(税込) 毎週日曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
株式指標・個別銘柄について今話題のペンタゴンチャートで週1回分析します。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。