28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり98銘柄、値下がり126銘柄、変わらず1銘柄となった。
前週末25日の米国株式市場は上昇。関税を巡る懸念が緩和し、寄り付き後、小幅高。欧州連合(EU)に加え、対中通商交渉でも合意への期待が高まり、それを受けた買いや消費セクターが強く、終日相場は堅調に推移した。主要テック株の決算発表を来週に控え、ポジティブ・サプライズを先取りする動きもあり、ナスダックは連日で過去最高値を更新した。
米株市場を横目に、東京市場ではトランプ米大統領が27日に欧州連合(EU)との貿易交渉で合意したと発表したことで朝方は安心感がやや先行、日経平均株価も反発からのスタートとなった。ただ、EUに関してはある程度織り込み済みだったとの指摘もある他、短期的な過熱感も相まって半導体関連中心の下げでマイナス圏に転落すると、急速に下げ幅を広げた。売り一巡後は下げ渋りを見せたものの、国内企業の決算発表への警戒感も重石となり一日を通してさえない値動きとなった。
大引けの日経平均は457.96円安の40998.27円となった。東証プライム市場の売買高は17億1693万株、売買代金は4兆501億円だった。業種別では、銀行業、情報・通信業、電気機器などが値下がり率上位、輸送用機器、繊維製品、サービス業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は42.7%、対して値下がり銘柄は52.9%となっている。
値下がり寄与トップはアドバンテスト、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約375円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはSCREENHDで9.74%安、同2位はアドバンテストで8.96%安だった。
一方、値上がり寄与トップはファナック、同2位はリクルートHDとなり、2銘柄で日経平均を約58円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはファナックで5.00%高、同2位はシャープで4.93%高だった。
*15:30現在
日経平均株価 40998.27(-457.96)
値上がり銘柄数 98(寄与度+180.99)
値下がり銘柄数 126(寄与度-638.95)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 4431 211 35.62
リクルートHD 9050 228 23.10
TDK 1846 30.5 15.45
中外製薬 7429 88 8.91
日東電工 3158 48 8.10
ホンダ 1658 37 7.50
オリンパス 1823.5 36 4.86
スズキ 1684 28.5 3.85
太陽誘電 2820 104.5 3.53
安川電機 3331 102 3.44
第一三共 3660 30 3.04
トヨタ自動車 2805 18 3.04
オムロン 3947 88 2.97
SMC 54740 880 2.97
HOYA 19505 170 2.87
富士フイルム 3201 28 2.84
ダイキン工業 19245 70 2.36
京セラ 1663.5 8.5 2.30
キヤノン 4084 44 2.23
アステラス製薬 1490 12.5 2.11
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 10465 -1030 -278.22
ソフトバンクG 11725 -480 -97.24
東エレク 27330 -630 -63.82
ファーストリテ 47040 -380 -30.79
SCREEN 11030 -1190 -16.07
KDDI 2460 -37.5 -15.19
ソニーG 3638 -68 -11.48
信越化 4480 -50 -8.44
ディスコ 43250 -1020 -6.89
トレンドマイクロ 9196 -134 -4.52
良品計画 7030 -133 -4.49
三菱商事 2994.5 -40.5 -4.10
ベイカレント 8546 -209 -3.53
三井物産 3095 -52 -3.51
レーザーテック 16195 -255 -3.44
東京海上HD 6051 -66 -3.34
野村総合研究所 5429 -95 -3.21
味の素 3931 -46 -3.11
日立製作所 4527 -87 -2.94
富士通 3215 -75 -2.53