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買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に

 5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが585ドル高、ナスダックは403ポイント高だった。先週の7月の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。また、エヌビディアなど半導体株への買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の40585円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に39850.52円まで売られた後は終盤にかけて40332.25円まで下落幅を縮めており、25日線(40215円)を上回って終えていた。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から前日の下落部分を埋めに行く動きが意識されそうである。

 足もとで底堅さがみられていた40500円処が抵抗に変わり、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられ、まずは40500円処を明確に上抜けてくるかを見極めたい。この水準をクリアしてくるとボリンジャーバンドの+1σ(40878円)辺りが射程に入ってきそうだ。ただし、決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすく、好決算を発表した企業に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。

 また、東エレクは一段安で始まった後は下落幅を縮め、小幅ながらプラス圏で終えていた。米ハイテク株高の流れから押し目買いが入るようだと、センチメントを明るくさせそうである。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ティラド、ロイヤルホテル、イリソ電子、NTN、DTS、三井倉庫HD、unerry、朝日放送HD、オルガノ、ワークマン、川崎船などが注目される。

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