5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
■LINEヤフー、1Q営業利益 11.0%減 950億円
■前場の注目材料:旭化成、オープンイノベ加速、無形資産活用へ発信強化
■買い一巡後の底堅さを見極める相場展開に
5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが585ドル高、ナスダックは403ポイント高だった。先週の7月の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まった。また、エヌビディアなど半導体株への買いが目立った。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の40585円。円相場は1ドル=146円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均株価は朝方に39850.52円まで売られた後は終盤にかけて40332.25円まで下落幅を縮めており、25日線(40215円)を上回って終えていた。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から前日の下落部分を埋めに行く動きが意識されそうである。
足もとで底堅さがみられていた40500円処が抵抗に変わり、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすいと考えられ、まずは40500円処を明確に上抜けてくるかを見極めたい。この水準をクリアしてくるとボリンジャーバンドの+1σ(40878円)辺りが射程に入ってきそうだ。ただし、決算発表がピークを迎えていることで積極的な売買は手控えられやすく、好決算を発表した企業に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
また、東エレクは一段安で始まった後は下落幅を縮め、小幅ながらプラス圏で終えていた。米ハイテク株高の流れから押し目買いが入るようだと、センチメントを明るくさせそうである。そのほか、昨夕決算を発表したところでは、ティラド、ロイヤルホテル、イリソ電子、NTN、DTS、三井倉庫HD、unerry、朝日放送HD、オルガノ、ワークマン、川崎船などが注目される。
■LINEヤフー、1Q営業利益 11.0%減 950億円
LINEヤフーが発表した2026年3月期第1四半期の連結業績は、売上収益が前年同期比5.7%増の4896億3100万円、営業利益は同11%減の950億7100万円だった。前年同期に計上した子会社に関わる一時利益がなくなったことが響いた。傘下のスマートフォン決済大手PayPayを含む戦略事業は堅調だった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(44173.64、+585.06)
・ナスダック総合指数は上昇(21053.58、+403.45)
・SOX指数は上昇(5624.41、+96.80)
・シカゴ日経225先物は上昇(40585、+265)
・VIX指数は低下(17.52、-2.86)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・旭化成オープンイノベ加速、無形資産活用へ発信強化
・大東建託インドネシアで技術者育成、現地で開講式
・JFEHDJFEスチール、電磁鋼板インド生産3.5倍、1200億円投資
・サムコ京都2社、インド開拓、来月現地で半導体装置セミ
・日立日立レール、英鉄道監視の買収完了、47億円規模
・GSIクレオス社長・吉永直明氏、新中計で「進化×成長」
・三菱UFJアジア・米に照準、インド開拓、収益多様化
・トヨタ自「ウーブン」来月25日開業、参画企業19社に拡大
・京浜急行電鉄日産などと自動運転モビリティーサービス、11月に横浜で実証
・三菱自フィリピンで営業開始、販売金融合弁
・澁谷工業無菌充填テコに飛躍、東南ア・北米向け好調
・キオクシアHD財務強化、外債発行で優先株買い取り
・オリジン栃木に自動化設備、トルクリミッター3割増産
・AIinsideAIエージェント構築支援、基盤提供開始
・INPEXインドネシア・アバディLNG開発で基本設計、事業者を決定
・セントラル硝子英試薬子会社を中国社に売却
・日本鋳造川金HDと、鋳鋼・橋梁部品部品で協業
・ライオンモーダルコンビ検証、自動運転トラック・貨物鉄道で関東―九州
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 日本銀行金融政策決定会合議事要旨公表(6月開催分)
<海外>
・10:45 中国・7月サービス業PMI(予想:50.3、6月:50.6)