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夏枯れ終了とともに「大相場」突入の可能性も[FXアノマリー徹底解説シリーズ]

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世界的なサマーバケーションが終わりを迎える中、相場も再び活発化の兆しを見せ始めています。2025年も残り4か月となる今、9月のアノマリーと注意すべき相場材料を確認していきましょう。

大相場の引き金となりやすい9月相場

過去のデータによれば、9月は相場が大きく動く「大相場の月」として知られています。実際、過去24年間の統計では約65%の確率で大きなトレンドが発生しており、例年の中でも注目度が高い時期となっています。その背景には、9月初旬の米国「レイバーデー(労働者の日)」によりサマーバケーションが終了し、市場参加者が本格的に戻ってくることが影響していると考えられます。

さらに、日本企業の中間決算に伴うレパトリエーション(海外資産の円転)も、円買い・ドル売り要因となりやすく、金利差縮小に向けた日銀の政策判断とあわせて、相場に大きな影響を及ぼす可能性があります。今年もこの「大相場アノマリー」が発動するのか、注視すべき局面に入ったと言えるでしょう。

直近のジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の発言から、市場では年内の利下げを意識するムードが広がり始めています。この流れが定着すれば、円高ドル安の地合いが強まる可能性も高く、トレーダーにとっては今後の方向性を見極める重要なタイミングとなります。

【統計データ】過去14年間の9月の為替変動(米ドル/円、ユーロ/米ドル)

米ドル/円(USD/JPY)

過去14年間の平均変動幅は約406.23pipsです。近年は月あたり500pips前後の値動きが一般化しており、9月もそれに匹敵するボラティリティが予想されます。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

過去14年間の平均変動幅は約443.92pipsです。ユーロ/米ドルもしっかりボラティリティのある値動きが続いており、引き続き注目度の高い通貨ペアの一つです。

金利政策に要警戒|各国の政策金利スケジュール

9月は主要中銀の政策決定が多数予定されており、金利差の縮小がテーマとなる可能性があります。以下は注目すべき政策金利発表のスケジュールです。9月のアノマリーとセットで、こちらも覚えておきましょう。

日付 時刻
(日本時間)
中央銀行・イベント
9月11日(木) 20:00 トルコ中銀(TCMB)政策金利
9月11日(木) 21:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利
9月17日(水) 22:45 カナダ中銀(BOC)政策金利
9月17日(水) 27:00 米連邦準備制度理事会(FOMC)政策金利
9月18日(木) 20:00 英中銀(BOE)政策金利
9月18日(木) 22:00 南アフリカ準備銀行(SARB)政策金利
9月19日(金) 時間未定 日本銀行(BOJ)金融政策決定会合
9月25日(木) 16:30 スイス国立銀行(SNB)政策金利
9月28日(土) 28:00 メキシコ中銀(BOM)政策金利
9月30日(火) 13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利

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