海外の政治・経済からの影響が非常に強い日本株市場。外国人投資家の資金の動き、為替・金利・政策などが日本企業の株価に大きく跳ね返ってきます。そして、多くの個人投資家は「相場の流れに翻弄されて利益を取れない…」と感じています。では、その主な理由は何か？――50年以上も日本市場で勝ち抜いてきた熟練投資家・藤ノ井俊樹氏は、「知識不足」と「市場のミスプライス（誤った価格設定）」に原因があると指摘します。
負の連鎖を抜け出せない個人投資家を「ミスプライス投資」が救う
「そんな簡単なこと」すら見ていない！個人投資家の危ない現状
ここ数年、日本の株式相場は大きな転換期を迎えています。日経平均やTOPIXは何度も過去の高値・節目を更新し、株価水準そのものはもう「低い」とは言いづらい局面です。
それでも、多くの個人投資家は次のような経験をしています。
- 注目を集めた銘柄を買ってみたら、それ以前の勢いが続かず下落して保有が長引く。
- 下げて安くなったと思って買ってみたけれど、落ちるナイフでさらなる下落を被った。
- 高配当株や割安株にも資金が回ってきてはいるが、「本当に割安かどうか」の判断が甘く、キャッシュフローや財務健全性をしっかり確認せずに買ってしまうことがある。
こうした行動の背景には、「値ごろ感」や「流行・情報の即時性」で株を購入していることにあると藤ノ井俊樹氏は解説しています。
たとえば、SNSやネット掲示板で話題になっている銘柄を「人が注目している＝良さそう」と思い込み、十分に分析せずに飛びつくケースです。また、「安くなったら買う」という発想自体は悪くないものの、なぜその銘柄が安くなっているのか、将来性・業績見通し・財務体質などをチェックせずに買ってしまう個人投資家も多く見受けられます。
これがスーパーの半額シールを貼られたお弁当ならば、食べなければいけない食事を半額で購入することができ、栄養素も品質も変わらないので「お得」ということができるでしょう。しかし株価の場合、5,000円から半額の2,500円になったからといって、必ずしも買い時であるとは限らないのです。
藤ノ井俊樹（ふじのいとしき）●10歳で株式に目覚めた生粋の投資家。証券会社を経て独立。材料株のスペシャリストとして相場を読み解く高い能力や、マーケットの活性化を通して日本経済全体の発展に寄与せんとする姿勢が、億プレイヤーを含む多くの投資家に支持されている。日本FP協会CFP、日本テクニカルアナリスト協会CMTA。
「株価が本当に割安であるかどうかを見極めるために見るべきポイントは、 “今ある資産”と”将来の収益” のたった2つだけです。まずは家計でいうところの、預貯金（資産）がしっかりとあって給料（収益）もきちんと入ってくること。それにもかかわらず、なぜか株価が安く放置されている企業を見つけるのです。こう言われれば『そんな簡単なこと！』と思われるかもしれませんが、現在の日本の投資家はそれすら見ていない。そもそも、自分の投資している企業がどんな事業をしているかを把握していないことも少なくありません。裏を返せば、そういう人が多いからこそ簡単な確認をするだけで着実に利益を上げることができるわけです」
そう語る藤ノ井氏は、90年代のバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、そしてコロナショックも乗り越えて50年以上を勝ち抜いた熟練投資家。ご自身も個人投資家として活動する傍ら、まぐまぐのメルマガ『マネー部門』No.1のFPO投資顧問を介して「株式投資で稼ぐための正しい知識」を個人投資家に伝える活動をしています。その投資法というのが、「ミスプライス投資」です。
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本来の企業価値を把握して、株価のミスプライスを狙う
ミスプライス投資とは「業績や資産価値などのファンダメンタルズから見て、本来もっと高く評価されているべき企業が、さまざまな理由で過小に評価されている状態」を見つけ出し、その“正常化”を期待して投資する手法です。
この手法の核心は、以下の通りです。
・企業が現在持っている資産（バランスシート上の資産、キャッシュ・設備・有形資産など）と、将来の収益力をしっかりと確認する。
つまり、業績が安定し、成長が見込め、財務にも余力があるにもかかわらず、市場評価が低い銘柄を探すというものです。過去には、大型株の中でも配当性向や株主還元の改善が遅れていた銘柄が、政策や市場の変化で見直されるという例がありました。最近では、企業による自社株買い・連続増配・ESG対応の強化などが株価の見直しを促す要因となっています。
藤ノ井氏は「日本の株式市場には、まだまだ割安なまま放置されている株が非常に多くあります。なぜかというと、現在日本の株式市場は短期売買が主体になっていて、買ってもすぐに売ってしまうので、なかなか株が上がっていかない。ところが、海外の場合は優良企業が売られたらバーゲンハンターと呼ばれる人たちの買いがすぐに入ります。以前は日本市場にもそういう人がいましたが、短期売買中心になってきているため、現在でも優良株・大型株は割安なまま放置されていることが結構あるんですね」と説明します。
長期だけじゃない、短期でも狙えるミスプライス投資！
ミスプライスとはすなわち、“間違えた価格”で、長期での投資対象だけにあるわけではありません。次のような短期的な誤評価・市場反応の過剰さから利益を取るチャンスもあります。
- 決算発表後のサプライズ（上方修正や予想外の利益）に対する市場の過剰反応
- 自社株買い・株主還元強化といったファクトの発表前後での期待の過熱
- グロース株などで成長期待が先行していた銘柄が期待値を下回って暴落し、その後落ち着きを取り戻す動き
具体的には、新商品開発、売り上げ何百億突破、自社株買い、製品の不具合、自然災害、地政学リスクなどの材料を起因として突発的に株価が実際の影響よりも大きく動いてしまうことがあります。これが短期のミスプライスとなるのです。
「こういった局面では多くの投資家が冷静さを失い、市場はパニック的な過熱感を帯びます。ですが、しばらくして過剰反応していたことに気づきだすと、株価は急速に本来あるべき水準（適正価格）に戻ってくるんです。このように短期的、突発的に歪んだ株価（ミスプライス）こそ、絶好の狙い目となります」
近年でも、コロナ禍での過度な下落から急回復した銘柄、半導体関連銘柄の過熱と調整、生成AI関連での急騰急落など、様々なミスプライス機会が発生しています。また、2024年の日銀政策変更時には多くの銘柄で一時的な価格の歪みが生じ、その後に修正される動きが見られました。
しかし、こうした短期のミスプライスを狙うには、材料が本質的かどうかを見定める目が必要です。いきなり材料に飛びつかず、その材料がその企業にとって実際にどれほどの影響があるのかを見極めることができれば、株価の動きに翻弄されることなくミスプライス株を仕込むことができるでしょう。
それを判断するためのヒントが、メールアドレスを登録するだけで無料でみられる全5回の「ミスプライス投資オンライン講座」内で解説されています。特に第4回以降は、かなり実践的な内容となっているため必見です！
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今の日本市場でミスプライス投資が成立している背景
藤ノ井氏は、日経平均株価が過去最高値にある現在の日本株市場でこそ、ミスプライス投資が有効だと言います。
- 政策変化と株主還元の強化
- 投資家の成熟度向上と情報アクセスの改善
- 低金利・インフレ・為替など外部圧力
- バリュー株・高配当株への再評価
- リスクの見直し／期待値重視の思考の普及
日本企業は最近、自社株買い・配当性向の改善といった株主還元政策を重視する動きが強まっており、これが「評価ギャップ」を縮める動きとなっています。
個人投資家でもIR情報、四半期決算資料、アナリストレポート、ESG情報などが手軽に入るようになり、「なんとなくで買う」だけでは勝てない市場になってきています。
世界的な金利・インフレ・為替リスクが投資家心理に影響を与えており、その不確実性が「過剰反応」を生むことがあります。こういう局面では、“材料”が出た銘柄の反応が大きくなるため、ミスプライスが発生しやすくなっています。
グロース株に資金が集まる中で、「割安株」や「配当利回りが高い銘柄」に対する注目が戻ってきています。実際、PBR1倍割れ銘柄や低PER銘柄、高配当利回り株のランキングが頻繁に話題となっており、実務的に選別されつつあります。
個人投資家の間でも「勝率」より「期待値」「リスク対リワード」の設計を重視しようという考え方が浸透してきています。これはミスプライス投資の短期・中期戦でも非常に重要なポイントです。
ミスプライス投資オンライン講座受講者の感想
無料動画を見た人の感想からは、初心者だけでなく投資歴の長い人からも高く評価されていることがわかります。いくつか受講者の感想をご紹介しましょう。
株を運用するのにいろんなアプローチがあるのだと目から鱗が落ちる思いで「へー！」と驚きの答えでした。私はテクニカルを１つの判断材料で取り組んでいましたが答えの探し方・見つけ方 いろいろあって面白いですね。
ここまで具体的な手法を公開していただけるとは思っていませんでした。参考にさせていただきます。ありがとうございます。
株式投資をやっていましたが、なんとなく売り買いをやっていたような感じがしています。藤ノ井先生の動画を拝見させていただき強烈に感じました。そのせいでかなりの損失を体験し、株式投資をやめよと思っていました。でも、この素晴らしい動画との出会いで、気持ちを切り替え、少しずつ勉強しようと、そしてもう一回少しずつ株式投資をしようかなぁ、という気持ちになってきました。いろんなこと知りたいです。無知すぎました。
「株式投資はきちんと勉強して挑めばギャンブルじゃない」というニュアンスの言葉があります。 今回はそれを実感しました。株式投資を始める際、それを聞いてはいたのですが・・・ 知らない世界に飛び込んだようなイメージに飲まれ、イメージ先行で投資をしていたように思います。負けないように実行します。
話しの内容が大変面白くテンポが良いです。最初から最後まで「なるほど」とうなずいていました。動画の作り方も映画のようで流石だと思います。次回に期待をもたせるのもうまい！すっかり興味を惹かれてしましました。
5回の動画を通して、株価がどういう理由で、どのように動き、どこで利益を狙えるかということの一端が分かりました。いままで、何となく買売していた株式投資から決別したいと思います。貴重なお話を頂き畏れ入りました。また機会がありましたら、宜しくお願いします。
すべての動画、とても興味深く見させていただきました。今まで知らなかったこともたくさん有り、良い勉強になりました。この動画を何度も繰り返し見て、自分のものにしていきたいと思います。ありがとうございました。
新聞の経済面やＴＶの経済番組を見て勉強しているつもりだったのですが、今回の動画を拝見させて頂きまして、「なぜ勝てないのか？」がすんなりと受け入れられました。貴重な情報をしかも無料で配信いただきありがとうございました。
投資には今まで本当に興味がなかったのですが、最近、老後のことを考える機会がありました。 その御蔭で、投資という道を見つけました。そのタイミングでこちらのサイトに巡り合うことができました。ありがとうございます。全くの初心者なのですが、今まで自分が持っていた株式イメージが変わりました。
毎回、様々な気づきを頂き、表面上だけでなく深い部分まで追求することの大切さを再認識させて頂きました。知っていると知らないとでは株の取引でも全然違う結果になるのですね。日々、勉強して精進していこうと思います☆ありがとうございました。
「自社株買い」をニュースで見ても何も感じませんでしたが、先生のいう事を注意していれば 儲けられると思いました。漠然と投資していては駄目で、事象をいかにとらえて売買に結び付けるか、をいつも研究しないと儲けられないという事が理解できました。ビデオ５回シリーズで株式投資には答えがあるという事が実感できました。ありがとうございました
知っていると知らないでの、大きな差が出ることがよくわかりました。市販されているいろんな株の本等では、なかなか知ることができない内容だと感じました。非常に勉強になりました。
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内容は仕手戦のリアルな裏話やチャート解説など実際に投資するときに役立つ貴重な話が収録されています。株価を動かす仕組みや相場操縦の裏話、相場ルールの問題点など、放送ギリギリの話題が盛りだくさん。投資の世界に長年いるからこそ語られる話題がとっても参考になりそう！
※銘柄やテーマについては撮影時点のものですので、あくまで参考としてご覧ください。
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source：株式会社FPO
ジン さん
率直にすごく勉強になりました。初めのうちはよくあるやつだと思いながら見ていましたが、 わかっていると思い込んでいた部分との差異が見えてきてさらにすぐ試せるような手法まで 公開していただき非常に感謝しております。もっと勉強させていただきたいくらいです。 今回の知識をもとに自分に合った手法を確立していきたいと思います。 どうもありがとうございました。