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発売直後から注目を集めているFX解説書『大衆心理FX』(2023年3月15日発売)。今回はその著者であるtrader miwaさんに、執筆の背景やこれまでの投資遍歴、さらに実績ある手法を自動化したEAを公開できる理由について、じっくりと語っていただきました。
聞き手:鹿内武蔵
(FX雑誌『外国為替』vol.4より改変/インタビュー日:2023年3月15日)
trader miwa(とれーだーみわ)氏プロフィール
FXトレーダー、不動産投資家、精神・心理のスペシャリスト。FX歴は約20年。2003年ごろからスワップポイント狙いのFXを始めるとともに、2009年以降に不動産投資を開始。2013年からFXのトレード手法の研究を再開し、2016年ごろに伝説のトレーダー集団「タートルズ」のトレード手法を知る。その手法を研究・改善して、現代の大衆心理に合わせた手法として確立。また、MT4でのEA化を実現。主なトレード手法はポンド円を中心とした順張りのスイングトレード。現在は4000万円以上の資金を運用している。レバレッジは2~2.5倍程度で、年利10~15%をターゲットにした複利運用を行う。【著書】大衆心理FX―精神・心理のスペシャリストが突き詰めたFXトレードの結論
source: FX雑誌『外国為替』
冷静なトレードを行うために大衆心理を活用する
─新刊『大衆心理FX』が発売されたばかりですね。まず、タイトルにもなっている「大衆心理」とは、具体的にどんな概念なのでしょうか。
FX市場は、世界中で毎日何百兆円という資金が動く巨大なマーケットです。大衆心理は、その市場の中の「価格」と「値動き」に表れるものです。大衆心理とは、大衆の心の総体のことを指します。価格と値動きは大衆心理の結果であると同時に、大衆心理にも影響を及ぼします。これらは相互に作用しているんです。例えば強いトレンドが生じたときは、大衆心理が強くと同時に、強く影響を受けていると考えられます。
一方で、しばしば混同される「群衆心理」は、人が多く集まるライブやコンサートなどで、普段はない興奮を感じたり特殊な心理状態に陥ることです。大衆心理は結果であり理由であるという説は、今回の本でも取り上げています。トレンド相場以外の、高値・安値や抵抗線・支持線にも大衆心理が関わっているほか、ダブルトップやダブルボトムのような典型的なチャートパターンで相互作用が発生していることはよく知られていますが、これらが相場の中で見られる大衆心理です。
─では、その大衆心理をどのようにトレードへ活かせばよいのでしょうか。
トレーダーとして大切なのは、「大衆心理にどう向き合うか」を自覚することです。そのうえで、気をつけるべき心理面の落とし穴が四つあります。
一つ目は、衝動的に大衆心理へ反応しないこと。あくまで冷静に、自分のルールに従ったトレードを貫くことが何より重要です。
二つ目は、過度な不安に支配されないこと。不安を感じているとき、人はリスクを実際よりも大きく捉えてしまう性質があるんです。その結果、自分のトレードルールを変えてしまうような行動は、大衆心理と対峙していく上では非常にマイナスになります。
三つ目は、自分の非を認めないこと。ただ損切りが続いたときにすぐに手法を変えてしまう方がいいのかは議論の余地があります。状況に応じた対応が必要です。
四つ目は、目先の損得にとらわれ過ぎないこと。人間は「プロスペクト理論」に沿った行動をしやすいため、それを意識しておくことが大事です。
これらを防ぐ最も確実な方法として、感情を排してルールに忠実にトレードを繰り返せる自動売買があります。
自身の集大成として一冊の本に思いを込めた
─今回『大衆心理FX』を執筆することになった経緯を教えてください。
私が自分の手法をEA化したのは2017年で、翌年からはEAを取引の中心にしていきました。そして2021年頃、そろそろ自分のトレードやEAの内容を文章にまとめようと思ったんです。年齢のことも考えて、これまで考えてきたことを子どもや人に伝えていきたい思いもありました。
そんな折、ある出版社がデイトレード関連の著者を探している、と当時読んでいた投資系のメルマガで知ったんです。僕の手法は主にスイングトレードでしたが、書きたい内容がたくさんあったので、せっかくなら本にしてみようと決断しました。企画書を書いて応募したところ、合格しました。
2021年の秋に本格的に執筆を始めて、全工程を終えたのは翌年末。約1年半かけて、ようやく完成させました。
─著書の中で、特に読者が理解しておくべき重要なキーワードを挙げるとしたら?
まず「エッジ(edge)」です。日本語では「優位性」と訳されますが、長期的に勝っていくためには、相場や通貨ペア、銘柄の値動きに対して自分のエッジを発見すること、かつエッジを常にトレードに取り入れて継続していくことが必要になってきます。
もう一つは「ランダム・ウォーク(Random Walk)」です。これは乱数を用いて、ランダムに価格を変動させるプログラムで作られるようなチャートのことで、ランダム・ウォークチャートとも呼ばれます。人間の気持ちや心理が関与していないチャートを指しています。
また、「メタトレーダー4(MT4)」も覚えておいていただきたいです。いわゆるMT4のことで、世界中で最も使われている自動売買のプラットフォームです。MT4をパソコンにインストールして稼働させ、そこにEA(エキスパートアドバイザ)というプラグインのソフトウェアを組み込むことで自動売買ができるものです。
さらに本の中では、「トレード手法」と「トレードルール」を明確に区別しています。例えばレンジ相場での逆張りは「トレード手法」として説明しますが、あるインジケータの数値が100になったら次の足からはロングポジションを持つ、といったより細かい手法は「トレードルール」としています。
一冊の本との出会いがFXへの情熱を呼び覚ます
─これまでのFXとの関わりについて、改めてお聞かせください。
FXを始めたのは2003年です。当時はスワップポイントを得ることを目的としたロングポジションを多く持つやり方が流行っていました。南アフリカランド円やポンド円のロングポジションを持つやり方を覚えてから、1、2年続けました。
しかし、その後に取り組んだポンドの裁量取引では思うような結果が出ず、スワップポイント狙いも利益は出る一方で通貨が安くなってしまえば損になるので、サブプライムローンショックのときにいったんFXからは離れました。そのあと、ちょうどリーマンショックがガツンと来たんです。
2008〜2009年頃、リーマンショックの影響で安くなった不動産に興味を持ち、融資も使い20億円分ほど購入しました。2013年ごろからアベノミクスで不動産の値段が上がったこともあり、2018年ぐらいまで投資は不動産メインで、FXはあまり触らず、主に研究をすることを続けてきました。
2016年にFXを再開したとき、『伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』という米国の有名な本を発見し、読んでいるうちに面白いなと思い、取り入れようと1、2年は研究に費やしました。それをベースに独自のルールを作ってトレードしたところ、特にトレンドフォローのポンド円で勝てることに気づき、自信をつけました。
タートルズの手法はスキャルピングのような短期売買ではなく、中長期の取引がメインで夜中もずっとポジションを持つことになります。チャンスが来たら目覚ましを鳴らすインジケーターを作り、夜中に起きていた時期もありましたが、続けるのは酷でした。そこから勉強し、積極的にプログラムを作るようになり、自動売買に切り替えました。
タートルズのポジションサイズや損切りの設定は、時代や僕のポンド円とは相性が悪い部分もあったんです。なので、タートルズの日足20本の高値・安値のブレイクアウトにフィルタリングをかけたものを参考にはしていますが、僕は4時間足を採用していたりと細かいところでは異なります。
当時は日足20本の高値・安値のブレイクアウトに加えてCCIでフィルタリングし、乖離率を見て勢いがあるときにポジションを持っていました。ポジションの決済は単なるトレーリングストップとシンプルにしていて、今の僕のプログラムと大差ない方法でした。
ちなみに現在も、投資の中では不動産の規模が大きいです。他には海外のファンドを持っていたり、有名なS&Pの積み立ても少しだけやっています。最近は不動産の売却を進めていて、今後はFXの比重が高くなっていくと思います。
source: FX雑誌『外国為替』 「伝説のトレーダー集団タートルズの全貌」マイケル・W・コベル著
数々の検証を重ねて見つけた自分だけの勝ち筋
─自分の手法が通用すると確信するまでに、どのような検証を行ったのでしょうか?
当初は裁量のバックテスターを活用しました。日野ソフトウェアが提供しているMT4裁量バックテスターを使って1〜2年分試して、時間をかけて裁量におけるエッジがあるかどうかを見ました。その後、自動売買化しました。
プログラミングはもともとできなかったのですが、GoGoJungleのEAつくーるや、日野ソフトウェアのMT4EAエディタを応用しました。ゼロから作るのではなく、勉強してソースファイルを改造したんです。
今回の本でダウンロードできるEAも、僕が2018年の10月から今までメインで使ってるものと全く一緒です。当初はまだ数百万円レベルでしたが、今は5000万円以上を運用しています。
─タートルズの手法を改良したEAのパフォーマンスは、どのような結果を出しているのでしょうか。
2011年頃からのバックテスト結果と、2018年以降の実際の運用データを比較したところ、平均年利はおよそ11%です。もちろん年によってばらつきはあり、わずかにプラスで終わる年もあれば大きく伸びた年もあります。ただ、このバックテストの7、8年分と今のフォワードを合わせてマイナスだった年はないんです。平均リターンは7、8%から15%とムラはありますが、年単位では勝てています。特に順張りはボラティリティが大きい年に勝てるので、去年は18%のリターンでした
トレードで勝つのは一つの社会貢献
─今後、挑戦してみたいことはありますか?
手法やEAの開発は、私にとってもはや趣味に近い存在なので、これからも継続していきたいと思っています。現在配布しているEAも、僕がメインで使っているタートルズの手法をベースにしたスイングトレードですが、例えばデイトレやスキャルなど違った形のEAや手法が開発できるともっと面白いなと思っています。
既に、周りの方から教えてもらったことを参考にして自分のイメージを基にEAを作ってます。ただバックテストをしてみるとダメなパターンがあり、今はそれに改良を加えた手法を実際に使っているのですが、期間が短くてまだ自信を持ってOKとはいえません。でもこのように、新しい手法の開発も、今ある手法の改良も継続してやっていきたいです。
─最近ではEAを使うトレーダーが増え、SNS上でも活発に情報交換されていますね。
そうですね。この1〜2年でSNSを通じてEAに関する理解が一段と広がっていると感じます。僕自身もTwitter上で情報を発信・共有しており、これからも継続していくつもりです。自分が関わる人に失敗してほしくないですし、頑張っている人を応援したいじゃないですか。周りのトレーダーと話していても、皆さん同じことを考えているなと感じることが多いです。みんなで勝っていけるのが一番だと思います。
トレードで勝つのは一つの社会貢献でもあります。もちろん所得が増えるという個人の利益もありますが、税金を納めることで国に対して貢献する要素もあります。さまざまな側面において、知っている人、関わり合いのある人、近しい人が勝っていくような業界にしていきたいです。
─それにしても、著書を購入するだけでmiwaさんが実際に使っているEAを入手できるのは驚きです。たくさんの人が使えば優位性が失われるのでは?
問題ありません。多くの人に投資で成功してほしいです。また、長い時間軸でトレンドの発生を狙っていくタイプのEAなので、ユーザーが増えることでむしろトレンドが続く力になる可能性もあります。本を買っていただいて、内容を読んでもらった上で、ぜひEAも試してみてください。
心の余裕を作るためにまずは余剰資金を作る
─上達するために、最も大切なことは何でしょうか?
ベタですが、一番重要なのは心の余裕です。そして心の余裕のためには、まずお金の余裕が必要です。例えば生活費もぎりぎりに切り詰めて、負けたら生活に困るような資金でのトレードはタブーです。まずは多くの本を読んだり、多くの方にトレードの手法を教えてもらって自分なりに考えることですが、勝てる手法は何百何千もなくて、代表的なものがいくつかあるだけなんです。なので、結局は余剰資金を作り、勉強してからトレードすることが大事です。
トレードもデモではなく、自分の余剰資金に対して低ロットで実際にトレードするのがいいと思います。自動か裁量かは問いませんが、心を整えて、自分に合ったトレード手法を習得していきましょう。そして、その心を整えるための最初のステップが、お金を貯めることです。
僕のEAは身内や友人に数年試してもらっています。友人もそれぞれ性格が違うので、同じ手法を使っているのに例えば損切りが続いた結果不安になり、辞めてしまう人もいます。今までもトータルの成績では勝っていて、これからも勝つ可能性が高いはずなのに、短期的に負けてしまうのは不安をなくすことができないからです。FXを続けられない理由には、手法ではなく、資金管理がうまくできていない、そもそも資金が足りないなどが多いですね。
負けが続いたあとは勝ちが来る可能性が高いのにロットを小さくしたり、ロットを下げるべきなのに次に負けが来るかもしれないと大きくして大負けしたりを繰り返す人が多いです。同じ手法でやってても差はユニークではあるのですが、勝っていくためには冷静に淡々と、自分の心に影響されないようにするのがいいと思います。
─最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
私が願うのは、読者の皆さんが「長期的に勝てるトレーダー」になることです。短期的な勝ち負けだけを追うのは、ギャンブルと変わりません。そのために自分に合った手法を開発するか、または開発しなくても人から教えてもらったり探したものでもいいので、自分に合った手法を身につけ、継続する。長期的に勝てる方法を覚えて、プラスの成績を出してほしいです。そのためにも、まずはしっかりした資金管理を心がけてみてください。
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