17日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり82銘柄、値下がり142銘柄、変わらず1銘柄となった。
前週末14日の米国市場はまちまち。人工知能（AI）バブル懸念から利益確定売りが継続し、利下げ期待の後退も更なる売り材料となった。その後、値ごろ感からハイテクが買い戻され、ナスダックは上昇に転じた。ダウも下げ幅を縮小したが、まちまちで終了。米株式市場の動向を横目に、17日の日経平均は94.14円安の50282.39円と続落して取引を開始した。寄り付き時点では売り優勢のスタートとなったものの、買い戻し圧力もやや強まり下げ幅を縮小する場面も見られた。ただ、その後はマイナス圏での軟調もみ合い展開となった。米追加利下げ観測が後退して全体的な高値警戒感が強まるなか、中国政府が日本への渡航を控えるよう注意喚起したのを受けて日中関係の悪化懸念も台頭、投資家心理は悪化している。そのほか、今週は19日にエヌビディアの決算が予定されていることもあり、手掛けにくさが意識されやすかった。
大引けの日経平均は前営業日比52.62円安の50323.91円となった。東証プライム市場の売買高は23億8547万株、売買代金は6兆1873億円だった。業種別では、非鉄金属、電気・ガス業、情報・通信業などが上昇した一方で、証券・商品先物取引業、空運業、小売業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38.3％、対して値下がり銘柄は57.7％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソニーGとなり、2銘柄で日経平均を約265円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは三越伊勢丹で11.31％安、同2位はサイバーAで10.35％安だった。
一方、値上がり寄与トップは東エレク、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約271円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは三井金属で8.87％高、同2位は日本製鋼所で7.14％高だった。
*15:30現在
日経平均株価 50323.91(-52.62)
値上がり銘柄数 82(寄与度+574.21)
値下がり銘柄数 142(寄与度-626.83)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 33300 1450 145.40
アドバンテ 20000 470 125.68
ソフトバンクG 20340 560 112.31
中外製薬 8503 390 39.11
イビデン 13265 800 26.74
フジクラ 19840 460 15.38
住友電気工業 6533 236 7.89
レーザーテック 28680 585 7.82
テルモ 2402.5 28.5 7.62
イオン 2545.5 59.5 5.97
三井金属鉱業 21230 1730 5.78
ディスコ 48010 720 4.81
日本製鋼所 10215 681 4.55
KDDI 2660.5 11 4.41
電通グループ 3383 122 4.08
東京海上HD 6000 78 3.91
荏原製作所 4041 115 3.84
トレンドマイクロ 7830 100 3.34
キッコーマン 1392.5 17.5 2.92
セコム 5313 37 2.47
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 53510 -2990 -239.86
ソニーG 4548 -152 -25.40
ダイキン工業 19935 -660 -22.06
良品計画 2943 -305 -20.39
日東電工 3862 -106 -17.72
TDK 2504.5 -31 -15.54
京セラ 2067 -46.5 -12.43
リクルートHD 7982 -121 -12.13
豊田通商 4929 -119 -11.93
ファナック 5083 -70 -11.70
トヨタ自動車 3119 -61 -10.19
クレディセゾン 3637 -304 -10.16
三越伊勢丹HD 2333.5 -297.5 -9.94
資生堂 2423.5 -242 -8.09
ホンダ 1517 -39.5 -7.92
バンナムHD 4528 -79 -7.92
スズキ 2285.5 -58 -7.75
三菱商事 3673 -77 -7.72
大日本印刷 2441.5 -220.5 -7.37
SMC 55030 -1970 -6.58