10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり147銘柄、値下がり75銘柄、変わらず3銘柄となった。
前日の米国株式市場はまちまち。ダウは前日比プラス、ナスダックはマイナスで寄り付き後は小幅な値動きが続いた。市場はFOMC(連邦公開市場委員会)の追加利下げをほぼ織り込んでいるが、10日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見やFOMCメンバーによる政策金利見通しの発表を見極めたいと様子見ムードが一段と強まった。米株市場を横目に、本日の日経平均は3日続伸して取引を開始した。ただ、朝方の買い一巡後は上げ幅を縮小し、前場中ごろにマイナス圏に転落。その後は下げ幅を縮小する動きを見せつつも、終日マイナス圏で軟調もみ合い展開となった。海外市場で米長期金利が強含みで推移していることが投資家心理を慎重にさせた。また、日銀の利上げ観測が引き続き株価の重しとなったことに加え、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとして様子見ムードが広がった。一方、日経平均はここ3営業日は節目として意識される50000円を下回ることなく推移していたことから、株価の下値は堅いとの見方もあった。TOPIX(東証株価指数)はプラス圏で推移しており、引き続き出遅れ感のある銘柄への物色は続いた。
大引けの日経平均は前営業日比52.30円安の50602.80円となった。東証プライム市場の売買高は22億4943万株、売買代金は5兆6697億円だった。業種別では、その他製品、電気機器、機械などが下落した一方で、証券・商品先物取引業、電気・ガス業、ゴム製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は61%、対して値下がり銘柄は34%となっている。
値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約47円押し下げた。同2位はアドバンテストとなり、ソフトバンクG、ソニーG、レーザーテック、塩野義薬、任天堂などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約32円押し上げた。同2位はホンダとなり、アステラス薬、トヨタ、デンソー、KDDI、富士フイルムなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 50602.80(-52.30)
値上がり銘柄数 147(寄与度+228.56)
値下がり銘柄数 75(寄与度-280.86)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 56080 410 32.89
ホンダ 1575.5 50.5 10.13
アステラス製薬 2074 54 9.02
トヨタ自動車 3116 50 8.36
デンソー 2088.5 52.5 7.02
KDDI 2699.5 14.5 5.82
富士フイルム 3364 57 5.72
京セラ 2181.5 19.5 5.21
キヤノン 4732 97 4.86
住友不動産 7664 130 4.35
日産化学 5306 128 4.28
ブリヂストン 7228 127 4.25
SMC 57990 1240 4.14
キーエンス 55440 1190 3.98
キッコーマン 1423.5 23.5 3.93
花王 6338 111 3.71
TOTO 4310 199 3.33
大日本印刷 2725.5 97 3.24
ZOZO 1310.5 32 3.21
大塚HD 9315 95 3.18
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 33120 -470 -47.13
アドバンテ 20150 -105 -28.08
ソフトバンクG 18660 -140 -28.08
ソニーG 4182 -124 -20.72
レーザーテック 31520 -1390 -18.58
塩野義製薬 2678 -130.5 -13.09
任天堂 11580 -320 -10.70
イビデン 12610 -320 -10.70
TDK 2362 -20 -10.03
味の素 3406 -124 -8.29
ディスコ 48560 -1110 -7.42
三菱商事 3742 -68 -6.82
オリンパス 2017.5 -46 -6.15
住友電気工業 6936 -173 -5.78
ファナック 6130 -34 -5.68
第一三共 3415 -55 -5.52
スズキ 2287 -37 -4.95
中外製薬 8150 -37 -3.71
エムスリー 2144 -45.5 -3.65
トレンドマイクロ 6715 -105 -3.51