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【FX対談】裁量取引の達人×自動売買の名人!究極の異種格闘技戦が実現

※この記事はアフィリエイト広告を利用しています

抜群の支持を集める裁量トレーダー・ゆるふわコーチTobiさんと、EAの開発・運用でトップクラスの実績を誇るTrader Kaibeさん。両者が「逆サイド」の視点を持ち寄り、相場観からFXの運用論まで率直に語り合う貴重な対談が実現しました。

(FX雑誌『外国為替』vol.6より再構成/インタビュー日:2023年7月18日)

 

【裁量トレーダー】ゆるふわコーチTobi氏プロフィール

ゆるふわこーちとび。投資は低レバレッジFXを主戦力とし、株や積立も行う。「全ての取引履歴を公開する年利20%トレーダーの量産」「NDDのドル建市場からチームで外貨を荒稼ぎする」の二つを直近の目標として掲げる。利確・損切り・エントリーが決まっていない方へ無料ルールを提供。

 

【EA開発・運用者】Trader Kaibe氏プロフィール

EAの優秀さを証明したいとFX大会ロビンスカップ(2017年)に出場し、EAのみで準優勝。その後、EA界を牽引するトッププレイヤーとして精力的に情報発信を行う。某大手企業から独立し、現在はフィンテック業界で起業。【書籍】IQ162のMENSA会員が教える FX自動売買の基礎と実践(パンローリング)

 

裁量トレーダーから見たEAのイメージは?

Trader Kaibe(以下、K) まず、Tobiさんが為替市場をどう捉えているのか伺いたいです。

ゆるふわコーチTobi(以下、T) FXは数ある相場の中でも、自然現象や自然の波の特性を捉えるのが効果的です。人間も生物の一種であり、自然の一部なので、人間の経済活動や思考が何億人分も入っている為替市場では、その心理が平均化されると思っています。

K 私もFXのチャートはトレーダーの母数が多いので、人工的というより自然現象に近い動きをするという感覚があります。

T そのような考えを前提とした上で、トレードでは勝率やリスクリワードを理解する必要があります。これらは多少変化することはあっても、普遍的な設定でないとルールとはいえません。トレードする際には必ず損切り、利益確定を決めるんですが、僕はこの波の始点がココ、この波の終わりはココまで、というように波の性質から逆算して決めるようにしています。

インジケーターを中心にトレードすると、その手法のブームが来ているときは良いのですが、長くは続きません。たとえば、100SMAがよく機能する相場があったとします。1時間足の100SMAがずっと機能していると、「100SMAが聖杯だ」という人も現れますが、その後に日足単位の値動きに切り替わって1時間足の100SMAに全然タッチしなくなってパフォーマンスが落ちてしまう、ということもよくあります。ボラティリティの変化でトレード手法が機能しなくなるケースは多々ありますが、僕のやり方はとてもシンプルです。さまざまな相場に当てはまるよう工夫していて、そういった普遍的なテクニカルを使用しています。

K Tobiさんは裁量メインと伺っていますが、自動売買やEAの運用をされたことはありますか?

T メインではないものの、何度か取り組んだことはあります。

K 成績はいかがでしたか?

T うまくいった例では、平均月利2%ほどのEAを使っていました。年換算で24%なので非常に良い結果です。ただ、月単位で見ると、月利8%の好調期があれば、ドローダウンでマイナス3%という月もあり、安定度には波がありました。資金は増えたものの、月ベースではブレが大きかった印象です。

その一方で、裁量トレードをそのままEAにしたときは思うようにいきませんでした。普遍的なルールをコードに落とし込むのは意外と難しくて、エンジニアさんにうまく伝えようとしても伝えられなかったです。よりシンプルにすることが重要なので、先ほどの成功談のEAはローソク足3本だけで判定するロジックにしました。そこにリスクリワードや資金管理のロジックを少し加えています。勝率は50%後半くらいです。

EAはそうしたシンプルなものでないと、うまくいかないというイメージです。アノマリー系のシンプルなEAでも、リスクリワードが1:1なら勝率は60%が限界だと思っていて、かつ安定もしないと感じています。でもEAは放置しても増えていくという点は非常に魅力的で、全体として良いイメージを持っています。

EA開発者から見た裁量トレードは?

T 逆にKaibeさんに聞きたいのですが、現在の運用内容はどんな感じですか?

K ドル円・ユーロドル・ゴールドを中心に、すべてEAで運用しています。ドル円とユーロドルはアノマリーやスキャル、デイトレが軸です。ゴールドのトレード戦略はスキャルピングとナンピンで、サブ口座で運用しています。ゴールドでのトレード戦略は見た目の成績は良いですが、やられたら終わりのタイプなので、初心者にはお勧めできません。

T スキャルピングとデイトレ中心なんですね。裁量トレードもやられているんですか?

K 2006年から12年ほどやっていましたが、自分の性格には合わないと判断して2018年以降は完全にEAに切り替えました。

もちろん人によって向き不向きはあると思っています。裁量トレードの方が高いパフォーマンスを出せる人もいるでしょうし。EAではできないことが裁量では可能なので、それを実現しながらEAと同じようなトレードができる人は、裁量の方が高いパフォーマンスを出せると思います。

例えば、ファンダメンタルズ分析を使いこなせる人なら、直近ではドル円が大きく落ちているので、6月末からの2週間はひたすらショートで稼げました。EAではそういうことはできないので、ファンダメンタルズで勝てるトレーダーに、EAは勝てないわけです。

ファンダメンタルズをうまく使えて自分のメンタルも適切に管理できる人は、EAよりも裁量の方が良いのかもしれないです。EAが裁量を上回るのは、感情を排除したトレード、失敗しないトレードという面ですね。裁量でそれができる人にEAは必要ないのかもしれません。

T 僕はEAが欲しい派で、EAと裁量それぞれでポートフォリオを組んで分散投資をしたいと考えています。月ごとの利回りが分かるようなデータが出ているものを利用してみたいです。

裁量は格ゲー、EAはシミュレーションゲーム

T 裁量は、僕の中では『スマブラ』や『モンハン』のようなものだと考えています。日々刻々と変化するリスクリワードの中で、ココに切り込んでいこうという格ゲーのような認識で裁量に取り組んでいるので楽しいんです。楽しいから続けられるし、楽しいからメンタルがぶれないと自分では思っています。

EAと裁量はどちらも優れていますが、EAはまだ全然整備されていないし、裁量は怪しいコピートレードばかりなので適切な選び方を伝えたいです。どちらかにこだわるのではなく、両方含めてポートフォリオを組めば良いと思います。

K 裁量に必要な熱量や時間って、EAとは全然違いますよね。例えば、忙しいサラリーマンにとってEAは強い味方になるかもしれません。

T 「裁量=チャートに張り付く」という先入観がありますが、僕はチャート分析を短時間でできるし、エントリーする時間も決めているので、1日に数回チャートを見れば十分です。分析技術さえ上達すれば、裁量トレードも1日5分程度で済むので、サラリーマンでも続けていけると思います。

K でも、そのレベルに行くまでが大変ですよね。

T そうですね。技術の習得まではちゃんと計画を練る必要があるし、時間はかかります。バットを初めて持った人がプロ野球選手のボールを打てないのと同じで、いきなりトレードしても失敗することの方が多いです。一流の技術を習得するまでは、結構大変かもしれません。ただ自動売買も、EAやVPS選びのハードルは高いので、ある程度勉強する時間が必要だと思います。結局のところ、どちらが自分の性格に合っているかが重要で、僕はテレビゲームが好きだから裁量が合いました。

EAが好きな方って多角的に物事を見たり、戦略ゲームが得意なイメージです。『信長の野望』のようなシミュレーションゲームが好きな人はEAが向いてると思います(笑)。ゲームを突き詰めたいのか、お金だけ欲しいのか、で変わってくる部分ですね。


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本物のトレーダーは注目されにくい

T 基本的に、優秀な裁量トレーダーは心技体が整っていますよね。精神的に強く、謙虚で、かつ社会的にある程度成功していて収益が安定している方が多いです。これは僕が確信していることなのですが、システムトレーダーにしても、裁量トレーダーにしても、コピートレーダーにしても、結論からいうと勝っている人はとても少ない印象です。ですが、実際に大きく勝ち続けている人がいるのも事実です。

そういう本物のトレーダーの利回りに対して、今のFXユーザーは理解を示せないんです。FXって10万円が短期間で100万円、1000万円になるというような一攫千金のイメージを持たれがちなので、着実に利益を伸ばす本物のトレーダーはあまり注目されないのかもしれません。実際のトレードの収支を出しても意外と盛り上がらないんですよ(笑)。

K myfxbookのように、資金が本当に増えていることを証明できる仕組みがあるのに、なぜ広まらないんでしょうね。初心者には見方がわかりにくいせいもありそうです。

T それはあると思います。初心者の方は短期の結果ばかり見てしまう傾向がありますが、優秀なトレーダーは長期のことがよく見えています。投資とは何かという基本的なことを、もっとFXユーザーに知ってもらいたいですし、広めたいです。

K 私はとにかくEAトレードする人を増やしたいですね。増やしていけば大手も無視できなくなって、「ウチもやらなきゃ」という流れができると考えています。取引する人が増えて流動性が大きくなれば、EAトレーダーでもある自分にとってもメリットが大きいです。

それと、EAでも初心者が失敗することはよくあるのですが、裁量トレードは中上級者でも失敗して退場する人が多く、もったいないと感じています。EAなら救えたのに、みたいな人も少なくありません。EAを通じてFX取引する人も増えて、FXは良いものだというイメージも広まれば嬉しいですね。

T EAは大きな失敗が少ないですよね。裁量トレードでは、10億円稼いだのに1年でなくなりました、1億円稼いだのに1週間で30万円になりました、みたいな話も聞きます。そういう方々の裁量トレードは、トレンドやブームに乗った一過性のトレードであることが多いです。

人間にはメンタルもあるので、レバレッジを上げすぎるとメンタルが限界を迎えて崩壊します。自分のお金の器以上の金額は稼げないと肝に銘じておくべきです。家族がいて守るものがある方などは、退場しないためにEAで土台を作ることが先決かもしれないですね。

FXは毎日プレイできる究極のゲーム

T 話は変わりますが、海外には優れたコピートレードのサービスがあります。ただ、日本は何かと法整備が厳しくて使えません。それは日本人を守るという目的もありますが、その環境では本物のトレーダーは生まれないと思います。ガラス張りで競争できるような環境がなければ、海外勢には勝てないと感じています。トレードは、毎日プレイできて外貨を獲得できる究極のゲームです。ゲームが得意な日本人はトレードに向いているはずなんですけどね。

K 確かに。ゲーム感覚で取り組めば、上達が早まるかもしれません。最後に今後の展望を聞かせてください。

T これから取り組みたいのは、本当に勝っている優秀なトレーダーの成績を公開して、誰でも見られるようにすることです。インフルエンサーを集めて、「こんなEAや裁量トレードが良いよ」という基準が作れればいいと思います。オンライン版のFXメディアみたいなものを作っていくか、「日本相場研究所」みたいな名前のサイトを立ち上げて、その中でトレードに関するコンテンツを作り込んでいきたいです。

K 優れたEAがあっても、その価値が十分に広まっていないので、そうした価値がもっと認められるような環境になるといいですね。

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