16日の中国本土市場は続落。主要指標の上海総合指数が前日比43.11ポイント(1.11%)安の3824.81ポイントと続落した。
上海総合指数は約3カ月ぶりの安値水準まで切り下げている。景気鈍化への警戒感を背景に売り圧力が強まった。主要国株式市場でハイテク関連の地合いが悪化するなか、中国本土株にも売りが波及した。銀行・酒類など時価総額の大きいセクターに下落が目立ち、需給の重さが鮮明となった。他方で一部資源や景気敏感セクターに押し目買いの動きがみられたが、市場心理は総じて慎重だった。
セクター別では、非鉄金属や金鉱株の下落が目立った。中国アルミ(601600/SH)が2.5%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.4%安、広晟有色金属(600259/SH)が4.9%安、中金黄金(600489/SH)が5.5%安、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.5%安で引けた。
また、電力設備などインフラ関連も安い。特変電工(600089/SH)が5.4%安、東方電気(600875/SH)が4.5%安、中国核工業建設(601611/SH)が3.9%安となった。ほかに、ハイテク株も売られた。烽火通信科技(600498/SH)が5.5%安、三六零安全科技(601360/SH)が5.1%安、上海剣橋科技(603083/SH)が4.7%安、瑞芯微(603893/SH)が3.6%安、曙光信息産業(603019/SH)が3.2%安と軟調な展開を示した。
半面、自動車株の一角は逆行高。北汽藍谷新能源科技(600733/SH)がストップ高の10.0%上昇、重慶長安汽車(000625/SZ)が4.4%高。そのほか、空運株やエネルギー株の一角も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.83ポイント(0.74%)安の246.80ポイント、深センB株指数が1.93ポイント(0.15%)安の1264.21ポイントで終了した。