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日経平均は小幅高、買い先行も上げ幅縮小

 日経平均は小幅高。5.54円高の50349.64円(出来高概算7億6476万株)で前場の取引を終えている。

 前日24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は288.75ドル高の48731.16ドル、ナスダックは51.47ポイント高の23613.31で取引を終了した。クリスマス休日を控えた調整で、寄り付き後、まちまち。その後、直近の週次新規失業保険申請件数の結果を受け労働市場の悪化懸念が後退したほか、スポーツ用品メーカー、ナイキ(NKE)などが支援し、相場は上昇した。短縮取引となる中、クリスマスラリー入りで終盤にかけて上げ幅を拡大。ダウ平均株価、S&P500種指数は過去最高値を更新した。

 米株市場を横目に、25日の日経平均は106.08円高の50450.18円と反発して取引を開始した。朝方の買い一巡後はじりじりと上げ幅を縮小する展開となり、前引けにかけて一時マイナス圏に転落。前日終値付近で前場の取引を終了した。米株高を受けて買い先行で始まったが、新たな手掛かりに乏しく年末接近で利益確定や持ち高調整の売りが上値を抑えた。また、クリスマス休暇の外国人投資家も多いとみられ、昨日に続き今日も積極的な買いは限定的となるとの見方もあった。

 個別では、東エレク、ディスコ、TDK、ソニーG、ファナックが堅調。任天堂、コナミG、バンナムHD、第一三共、塩野義、トヨタ自動車、豊田通商、KDDI、味の素などが上昇した。

 一方、アドバンテやレーザーテック、ファーストリテ、イビデン、日東電、良品計画、ニトリHD、リクルートHD、フジクラ、住友鉱、富士通、日立、富士フイルムなどが売られた。

 業種別では、パルプ・紙、金属製品、陸運業などが上昇した一方で、非鉄金属、繊維製品、鉱業などが下落した。

 後場の日経平均株価は、売り買いが交錯する展開となるか。日経平均は昨日までの3日間、50500円を超えた水準で売りに押される展開となったことから、上値での売り圧力の強さが意識されている。また、本日午後には日銀の植田和男総裁が日本経済団体連合会審議員会で講演する予定で、内容を見極めたいとする動きも広がりそうだ。年末が近づき市場参加者も減少するなか、総じて買い進む動きは限定的となろう。

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