全米不動産業者協会(NAR)が発表した2月中古住宅販売件数は前月比+1.7%の409万戸と、1月402万戸から予想外に増加した。1月分も402万戸へ、速報391万戸から上方修正された。前年比で―1.4%。30年物固定住宅ローン金利が6.09%まで低下し2022年来の低水準となったこと、価格が緩やかな伸びに留まったほか、在庫の増加が購入を支援したと見られる。在庫は前年比+4.9%の129万戸で2020年来で最高。中間価格は前年比+0.3%の39.8万ドル。100万ドル超の一戸建て住宅販売は前年比で+5.5%となり全体指数を押し上げたと見られる。トランプ政権は住宅取得可能指数改善に向けた措置として住宅ローン金利を下げるためファニーメイ、フレディマックに2000億ドル規模の住宅ローン担保証券の購入を要請、実施。金利低下につながった。
重要項目となる一戸建ての売り上げは前月比+2.5%と、1月―6.2%から増加に回復したことは良好な兆候と見られる。一方、コンドミニアムやco-opの売り上げは-5.3%と引き続き減少。また、同じく重要項目となる初めての購入者が占める割合も34%と、1月、前年の31%から増加したこともポジティブな兆候。NARのチーフエコノミストは初めての購入者の増加は、住宅取得可能指数の改善の結果だと指摘した。
NARが住宅価格の変動、中間賃金、借入コストなどから毎月算出している住宅取得可能指数(affordability)は117.6と2022年3月来で最高に達した。NARのチーフエコノミストは声明で住宅取得可能指数の改善を歓迎すると同時に、パンデミック前の水準に戻るにはまだ遠いと慎重。ただ、住宅市場底入れの兆候は、米国経済の成長にプラスと見る。