■トピック
大幸薬品は、2026年12月期を初年度、2028年12月期を最終年度とする中期経営計画を公表し推進を開始した。この中計では、構造改革からグローバルでの成長を目指す戦略への転換を明確にしている。
数値目標は、3年後の2028年12月期に売上高85億円(2025年12月期は63.9億円)、営業利益10億円(同4.5億円)、ROE10~11%以上(同11.2%)、株主還元方針としてDOE(純資産配当率)3.0%以上(同2.0%)となっている。
重点戦略として、「医薬品事業への投資集中」「新製品・新規事業への戦略的投資」「資本コストを意識した事業ポートフォリオマネジメント」「組織文化の変革と人的資本経営の推進」に取り組む。「医薬品事業への投資集中」では、正露丸の供給量増加に向け、2026年12月期中に「生産能力向上」を実施したうえで、需要が旺盛な中華圏で増収を図る計画である。2028年12月期の海外売上高は37億円(2025年12月期は22.6億円)と海外で大きく伸ばす。国内医薬品事業においては、「下痢止め薬」から「胃腸薬」へのパラダイムシフトを進めるべくブランド投資を強化し、新規顧客の拡大を図り、安定的な利益成長を目指す。感染管理事業では、着実な黒字化に向けて不採算商流の見直しや販売費の削減、BtoB領域(業務用)の強化を優先する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)