はてなは13日、2026年7月期第2四半期(25年8月-26年1月)決算を発表した。売上高が前年同期比8.4%減の17.99億円、営業利益が同71.4%減の0.64億円、経常利益が同71.2%減の0.66億円、中間純利益が同58.2%減の0.65億円となった。
テクノロジーソリューションサービスの売上高は前年同期比7.4%減の13.61億円となった。受託サービスは、前年同期と比べ大型の受託開発案件で成果物の納品が少なく、一過性の開発売上が減少した。保守運用サービスも、マンガビューワ「GigaViewer」搭載の案件は拡大している一方、レベニューシェア(広告・課金収益など)はボラティリティが大きい結果となった。マンガビューワ「GigaViewer for Apps」は、「少年ジャンプ+」(サービス提供者:集英社)について、引き続き安定的に運用し、継続的な機能開発を進めている。「GigaViewer for Web」・「GigaViewer for Apps」の利便性や広告運用を含めたソリューションは顧客から評価されており、2026年1月末現在でアプリ版・Web版合計18社、搭載累計27サービスと多くのシェアを有している。加えて、戦略立案から実施、効果検証までのデジタル広告のあらゆる工程をワンストップで支援するサービス「Comic Growth powered by GigaViewer」を本格始動させ、支援範囲の拡大を進めている。「Mackerel(マカレル)」については、システム全体に対するオブザーバビリティプラットフォームに拡大すべく開発を進め、2025年5月よりアプリケーション・パフォーマンス・モニタリング(APM)機能を正式リリースし、拡販を進めている。今回のAPM機能の提供を開始したことで、サーバー監視の既存顧客だけでなく、新規顧客にも良い影響を及ぼし、全体として回復の兆しが見え始めている。
コンテンツマーケティングサービスの売上高は同13.3%減の2.82億円となった。「はてなCMS」の運用数合計は154件(前年同期比5件の増加)となった。一方で、一部の個別案件において、広告出稿の手控えにより、継続的な受注に至らず、厳しい販売環境となった。「はてなCMS」は、2025年2月に「はてなブログMedia」のブランドを刷新し、Webサイト制作の幅広いニーズに対応できるようにしている。また、新規事業として2024年10月に正式にサービス提供を開始した、AIを活用したインタビュー分析SaaS「toitta(トイッタ)」は、生成AIを活用してインタビュー内容を的確かつ安価に整理・共有できるようになると多くの顧客候補から高い評価を受けている。さらに追加機能として、知りたいことを「toitta」に質問するだけで、蓄積されたインタビューデータを横断的に探索し、「ファインディングス(発見)」を複数提案する「ask toitta」の正式提供を2026年1月より開始している。
コンテンツプラットフォームサービスの売上高は同9.6%減の1.51億円となった。主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加した。一方、「はてなブログ」の個人向け有料プラン「はてなブログPro」などについては、契約件数や投稿数が減少したことや、広告単価の下落傾向が依然として継続していることもあり、課金売上は低調に推移した。コンテンツプラットフォームサービス上に掲載するアドネットワーク広告については、広告単価の下落などを主な要因として売上は伸び悩んだ。
2026年7月期通期の業績予想については、売上高が前期比1.7%増の38.59億円、営業利益が同59.7%減の1.36億円、経常利益が同56.8%減の1.46億円、当期純利益が同56.1%減の1.01億円とする期初計画を据え置いている。