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ハウテレビジョン Research Memo(4):ハイクラスに特化し、好循環型プラットフォームを構築

■ハウテレビジョンの事業概要

2. 特徴・強み
(1) ハイクラスに特化した独自のポジショニング
同社の会員層は、挑戦志向の高い難関大学生やキャリアアップ志向の強い若手社会人を中心としており、「ハイクラス層」を主たるターゲットに定めている。顧客となる募集企業は、外資系企業や国内大手企業のうち、コンサルティングファームや大手金融機関など入社難易度が高いと目される企業である。ハイクラス層に特化した独自のポジショニングを強みとして、大規模な求人ナビサイトやポテンシャル採用を中心とした一般的な就職・転職支援サービスとの差別化を明確にしている。

(2) 会員属性
2025年3月末時点で、新卒サービス会員の大学別分布は、東京大学、京都大学などの国立大学、及び早慶をはじめとする難関私立大学が約7割を占めており、上位大学の理系学生の構成比が上昇傾向にある。中途サービス会員の職種別分布は、コンサルタント、金融プロフェッショナル、企画・マーケティング、営業で約7割を占める。ITエンジニア等の理系職の構成比は数値上10%程度にとどまるが、コンサルタントや営業職にはセールスエンジニア等も含まれるため、実質的な理系職の比率はこれより高いと推定される。また、中途会員の約6割が年収600万円以上であり、ハイクラスユーザー向けサービスであることが裏付けられている。

なお、同社の調査機関である外資就活総合研究所が実施した「2028年卒就活人気企業ランキング(2026年2月)」によると、1位のベイカレントをはじめ、上位10社のうち7社をコンサルティング業界が占めた。ほかにも(株)三井住友銀行(5位)や三菱商事(7位)などの日系大手企業がランクインしており、利用学生の多くが入社難易度の高い企業を志向していることを示している。

(3) 好循環のユーザーストック型プラットフォーム
同社の強みは、独自の集客エンジンにより、フロー型の新卒サービスからストック型の中途サービスへと会員が蓄積・継続利用される「好循環のユーザーストック型プラットフォーム」にある。新卒向けの「外資就活ドットコム」と中途向けの「外資就活ネクスト」が連動しており、卒業・就職に伴い退会した会員が、キャリアアップを目指して「外資就活ネクスト」へ移行する仕組みが構築されている。近年は「外資就活ドットコム」出身者以外への認知度も向上し、登録会員数は急速に増加している。

なお集客(会員募集)面では、大学の先輩から後輩への助言や友人同士のSNS等をきっかけに登録する学生・若手社会人が大半を占めているため広告宣伝費・販促費を低く抑えられる。広告宣伝費・販促費の対売上高比率は2022年1月期が4.7%、2023年1月期が5.8%、2024年1月期が5.9%、2025年1月期が5.8%、2026年1月期が8.8%となった。2026年1月期は「mond」関連の広告宣伝費増加により全体として比率が上昇し、今後も積極的にマーケティング施策を実行して比率が上昇する可能性があるものの、一般的な人材サービス企業との比較では依然として広告宣伝費・販促費の額が圧倒的に小さいことが特長である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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