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ファーストアカウンティング株式会社×フィスコアナリスト山本泰三対談動画文字起こし(4)

ファーストアカウンティング

■ファーストアカウンティング 森様
競合については、上場直後の頃と現在とでは、顔触れが大きく変わっています。数年前までは、ABBYYのようなOCRベンダーや、国内の上場AI企業様とコンペでぶつかることがよくありました。
しかし、現在の私たちの主戦場はそこではありません。先ほど申し上げた「新リース会計基準」への対応などは、分厚い専門書を読み解くような高度な判断が求められます。これはもはや、単なる文字認識(OCR)の延長で解ける課題ではないからです。そのため、従来のITベンダーとの競合領域は限定的になってきています。
最近よく比較されるのは、BPO(業務委託)業者や派遣人材といった「人」の領域です。
例えば、経費精算や間接材の支払確認といった業務を外部に委託しようとする際、私たちのAIが検討対象に挙がります。BPOの現場を拝見すると、スタッフの方々の机に「簿記3級」の参考書が置いてあることがよくあります。つまり、彼らは簿記の知識を持って「判断」を行っているわけです。
競合となるBPOスタッフの方々が簿記の学習を進める一方で、弊社のAIはすでに圧倒的な専門知識を習得しています。試験に例えるなら、簿記3級・2級は100点満点、簿記1級でも99.8%、さらに公認会計士試験の内容も満点レベルで理解し、実務に活用できる状態にあります。「簿記を学び始めた人間」と「専門知識を完璧に備えたAI」の比較ですから、先ほど申し上げた「生産性10倍」という数字も、極めて現実的な結果として現れるわけです。

●フィスコ 山本
お話を伺うほど、導入しない理由が見当たらないほどの優位性を感じます。一方で、既存の会計ソフトベンダーやERP(統合基幹業務システム)プロバイダー、BPO事業者といった既存プレイヤーとの関係性において、御社はどのような立ち位置を目指されているのでしょうか。

■ファーストアカウンティング 森様
弊社は非常にユニークな戦略を採っており、「会計ソフト(器)の領域には参入しない」という明確な意思決定をしています。勘定系システムなどの領域で大手ベンダーと競合しても、当社としては参入優先度が低いと判断しています。
むしろ、私たちは既存のシステムとユーザーの間に立つ「レイヤー」としてのポジションを確立しました。その結果、現在では『勘定奉行』のオービックビジネスコンサルタント(OBC)様や、ピー・シー・エー(PCA)様など、計28社もの会計ベンダー様と良好な関係を築き、OEM提供を行っています。
会計システムに入力する「前段階」の業務こそが、今まさに深刻な人手不足に陥っている領域です。ここを弊社のAIで自動化することは、中小企業向けのパッケージベンダー様にとっても、SAPやSAPコンカーといった大手ERPパートナー様にとっても、自社製品の価値を高める大きなメリットになります。このポジショニングを徹底したからこそ、多くの企業と相性良く連携できているのだと考えています。

●フィスコ 山本
ありがとうございます。技術的な側面についても伺わせてください。昨今、生成AIが急速に普及し、その精度の向上が大きな注目を集めています。世の中のトレンドである生成AIと、御社が提供するAIには、本質的にどのような違いがあるのでしょうか。

■ファーストアカウンティング 森様
まず共通点の観点からお話ししますと、ソフトバンクの孫正義氏が提唱するように、AIが人間の能力を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」や「ASI(人工超知能)」の到来が2年後にも迫っていると言われています。しかし、こと「大企業の経理部門」という限定された領域においては、私は人間に匹敵、あるいはそれを上回る性能が実現されつつあると考えています。
創業当時の弊社のAIは、例えるならネズミほどの知能指数しかありませんでした。しかし、アルゴリズムの不断の改良に加え、NVIDIA社製チップの進化により計算リソースが飛躍的に向上したことで、AIのスペックは劇的に進化しました。その結果、特定の専門業務においては、すでに人間の能力を凌駕するレベルに達しています。

その証左として、弊社では全従業員が受けている独自の習熟度テストがあります。これは簿記検定よりも実務に即した難易度の高いもので、「資産」「資金」「税務」「決算」という、上場企業の経理に不可欠な4つの領域を網羅しています。
一般的な上場企業の経理部門において、及第点とされるレベルは概ね「80点(レベルC)」程度と言われています。
弊社のAIがいかに突出しているか、具体的なデータでお示しします。弊社ではエンジニアも営業担当も全員、先ほど申し上げた経理の習熟度テストを受験しますが、懸命に学習した人間でも平均的なスコアは「レベルC(約80点)」程度です。対して、弊社のAIは常に「レベルA(ほぼ満点)」を維持しています。

我々のAIですと、簿記3級で100%、

簿記2級で100%、

ファーストアカウンティング株式会社×フィスコアナリスト山本泰三対談動画文字起こし(5)に続く

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