■ビジュアル・プロセッシング・ジャパンの今後の見通し
1. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の業績は、売上高で前期比10.7%増の1,520百万円、営業利益で同15.8%増の301百万円、経常利益で同21.5%増の301百万円、当期純利益で同16.0%増の205百万円と、増収増益を予想している。既存顧客からの安定したARRの寄与に加え、新規契約を前期比24件増の70件と計画しており、増収を見込む。重点施策であるパートナー企業との協業も着実に進展する見通しである。利益面では、新規契約件数の伸長やカスタマーサクセス体制強化に伴う人件費、展示会出展を中心としたマーケティング費用の増加を織り込むものの、コスト管理の徹底により増益を確保する見通しである。サブスクリプションビジネスの成長を背景に収益性の改善も見込まれており、営業利益率は前期比0.9ポイント上昇の19.8%を計画している。
2. サービス別売上高の計画
2026年12月期のサービス別売上計画を見ると、ARR継続ビジネス売上は950百万円(前期比20.4%増)へと拡大する見込みである。このうち継続SaaSが697百万円(同24.7%増)と全体をけん引し、継続保守も253百万円(同10.0%増)と堅調に推移する見通しである。これらは、前期までの積み上げをベースとして、一定の解約率を織り込んで算出しており、確度が高い売上と言える。新規プロダクトビジネスでは、新規SaaSは112百万円(同27.3%増)、初期技術費用は98百万円(同50.8%増)と新規契約の積み上がりを背景に拡大を見込む一方、新規ライセンスは40百万円(同43.7%減)と減少を想定している。新規関連ビジネスでは、新規開発案件は260百万円(同19.8%増)と伸長するが、新規SI案件は60百万円(同57.4%減)と保守的な計画となっている。将来の安定収益に寄与するストック型収益は1,102百万円(同16.2%増)へ増加し、売上高構成比も72.5%と前期の69.0%から3.5ポイント上昇する計画である。
3. 主要KPIの計画
ARRは前期比24.2%増の1,218百万円へと拡大する計画を策定している。この達成に向け、「CIERTO」の新規契約件数を同24件増の70件と計画しており、ストック収益のさらなる積み上げを推進する。解約率についても、密度の濃い顧客フォローアップを通じて同0.20ポイント低下の2.24%を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)