1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ファンドは連休明け後をにらんだ先回り的な買い
■キヤノン、1Q営業利益 26.1%減 713億円
■パナソニックHDペロブス電池の発電コスト改善加速、量産確立へ
■ファンドは連休明け後をにらんだ先回り的な買い
1日の日本株市場は、買い優勢の流れになりそうだが、連休を前に積極的な売買は手控えられ、次第にこう着感が強まりそうだ。4月30日の米国市場は、NYダウが790ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。新規失業保険申請件数は18.9万件となり、予想(21.2万件程度)を下回ったことが材料視された。原油先物価格の上昇が一服したほか、米長期金利の低下が買い戻しに向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比300円高の59830円。円相場は1ドル=156円70銭台で推移。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで58860円まで売られる場面もみられたが、米国市場の取引開始後は買い優勢の流れとなり、終盤にかけて59890円まで上げ幅を広げる場面もみられた。原油先物価格は前日のアジア時間で1バレル=110ドル台に乗せていたが、105ドル台に低下。為替市場では片山さつき財務相の発言を受けて急速に円高に振れていたことで、買い戻しの動きが入りやすいだろう。
また、昨夕に決算を発表した東京エレクトロンの決算評価が見込まれ、日経平均株価をけん引する可能性がありそうだ。大型連休前で積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるだろうが、直近の調整に伴う買い戻しに向かわせそうである。S&P500、ナスダック指数は最高値を更新するなかで、ファンドなどは連休明け後をにらんだ先回り的な買いを入れてくる可能性も意識されそうだ。
物色は東京エレクトロンやアドバンテストなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株の買い戻しを想定。そのほか、決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせやすく、シンプレクスHD、Gダイニング、イチネンHD、アクシーズ、ベネフィットJ、インフォMT、三菱鉛筆、コカBJH、アルプスアル、BIPROGY、TOTO、京セラ、ZOZO、九州電力、大塚商会、グローブライなどが注目される。
■キヤノン、1Q営業利益 26.1%減 713億円
キヤノンが発表した2026年12月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の1兆936億5300万円、営業利益は同26.1%減の713億7000万円だった。半導体メモリーの価格高騰によるコスト増加(約500億円の影響)や、米国による追加関税の影響、人件費のベースアップなどが利益を圧迫した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(49652.14、+790.33)
・ナスダック総合指数は上昇(24892.31、+219.07)
・SOX指数は上昇(10503.70、+232.40)
・シカゴ日経225先物は上昇(59830、+300)
・米長期金利は低下
・高市内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・パナソニックHDペロブス電池の発電コスト改善加速、量産確立へ
・エフピコ食品トレー20%値上げ、中東戦禍で樹脂高
・東レポリ繊維の生産計画を自動生成、石川工場に導入
・関西電力新中計、成長投資1兆円、電力需要増見込む
・ライフネット生命保険JALと資本提携、非航空領域を拡充
・ローツェ新社屋29年稼働、半導体搬送ロボ開発強化
・JR西日本ANA・JALと、予約システムなど連携、広域観光を推進
・第一ライフグループ米損保を買収、子会社拡大
・JALエアロセンスと、伊豆諸島でドローン物流、年度内始動
・日本信号JR東日本に整備用双腕型ロボ
・月島HDJFEエンジニアリングとの水道管路統合契約を延期
・野村総合研究所新中計、AIに800億円、売上高1兆円に布石
・SMN感性AIでマーケ支援、刺さる価値観を分析
・村田製作所MLCCに800億円追加、DC向け需要対応
・日本製鉄米で直接還元鉄設備新設、USスチールに3000億円
・コクヨ三重工場で3割増、オフィス家具、少量多種の色替え対応
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 4月東京都区部消費者物価コア指数(予想:前年比+1.8%)
<海外>
・特になし