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C&R社 Research Memo(4):2026年2月期はM&A効果もあり2期ぶりに過去最高業績を更新

■業績動向

1. 2026年2月期の業績概要
クリーク・アンド・リバー社の2026年2月期の連結業績は、売上高で前期比22.1%増の61,393百万円、営業利益で同36.0%増の4,914百万円、経常利益で同30.0%増の4,801百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同81.0%増の4,075百万円となり、2期ぶりに過去最高業績を更新した。第2四半期より損益に反映した高橋書店グループの影響(売上高6,150百万円、営業利益691百万円※、経常利益635百万円、当期純利益964百万円)を除いても、売上高で同9.9%増、営業利益で同16.8%増、経常利益で同12.8%増、親会社株主に帰属する当期純利益で同38.2%増と好調な決算となり、過去最高業績を更新した。

※ のれん償却額等を含む。

売上高は会計・法曹分野の低迷が続いたものの、主力となるゲームや放送、医療業界向けを中心に請負並びに紹介案件が伸長した。売上総利益率は高橋書店グループが加わった影響により、前期比0.5ポイント低下したものの、増収効果により金額ベースでは同20.2%増の22,326百万円と過去最高を更新した。販管費は高橋書店グループが加わったことを主因として同2,454百万円増加したが、販管費率は同1.4ポイント低下した。この結果、営業利益率は同0.8ポイント上昇の8.0%と3期ぶりに上昇に転じた。

営業外収支が同192百万円悪化したが、金融収支が106百万円悪化、持分法による投資損失が89百万円拡大したことによる。金融収支については、M&Aに伴う有利子負債の増加と金利の上昇が影響した。持分法による投資損失については、不動産関連サービスを展開するエージェント・グロース(株)(出資比率42.7%)の収益悪化が要因となっている。なお、エージェント・グロースに関しては2027年2月期以降、持分法適用関連会社から除外する方向で検討している。

期初会社計画比で見ると、売上高は手帳・日記等の販売が想定以上に好調だった高橋書店グループの上振れ(計画比1,250百万円増)を主因として、1,393百万円上回った。一方、営業利益は高橋書店グループの上振れ(同191百万円増)があったものの、業容が拡大しているゲーム分野のさらなる成長に向け、スタジオ機能の増床・拡張を前倒しで進めたことによる先行費用1億円(主に賃借料)が発生したことや、会計・法曹分野の低迷が長引いたことなどにより、計画比で85百万円の未達となった。また、経常利益は持分法による投資損失の拡大も加わって同198百万円の未達となった。親会社株主に帰属する当期純利益については計画を875百万円上回った。高橋書店グループの株式取得時に計上した税金費用が期初計画時に見積もった費用と比べて約5億円少なかったことや、特別利益として経済産業省 自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金619百万円を計上したこと(当期純利益で約5億円の増加要因)などが要因だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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