11日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。157円台は日本の為替介入が警戒され、下押し圧力が強まりやすい。ただ、中東情勢の不透明感で原油相場が堅調になり、明日の米インフレ指標の加速をにらみドルは売りづらい。
前週末に発表された米雇用統計は非農業部門が予想を上回ったほか、平均時給は伸びが鈍化。それを受け長期金利は低下し、ドル売り先行。一方、中東で米国とイランの小規模な衝突が見られたものの、紛争終結に向けた交渉の進展が期待され、ドル売りを支援した。ユーロ・ドルは1.1750ドル台から1.1780ドル台に浮上し、ドル・円は156円半ばに一時軟化した。ただ、週明けアジア市場で原油高に振れ、ドル・円は157円台に再浮上している。
この後の海外市場は米国経済を見極める展開が予想される。157円台は日本の為替介入への警戒感からドル売り・円買いに振れやすい。ただ、中東情勢は再び先行き不透明感を深めており、原油高継続ならドル買い要因となろう。一方、米国の雇用情勢の改善でインフレ圧力が意識され、ドル買いの支援材料に。今週発表される消費者物価指数(CPI)は加速が予想されており、連邦準備制度理事会(FRB)による今後の引き締め的な政策スタンスへの思惑からドルは売りづらい。
【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・4月中古住宅販売件数(予想:405万件、3月:398万件)